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2021年11月23日

退屈な商品・ブランドに活力を吹き込め!
「海外ユーザーを魅了する、SNS活用法解説」

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退屈な商品をソーシャルメディアで売る方法 (1)

「もう…どうやって売るんだよ、この商品……」

思わず心の声が漏れてしまいそうな企業マーケターの皆さん、「自社のブランドや商品に刺激的な要素や面白い要素が少なく、つまらないものだと感じること」はありませんか?

「ちょっと退屈そうにみえるブランドや商品」をどう魅力的に魅せるかは、世界中の企業マーケターの悩みの種の1つです。

しかし、世界中を見渡してみましょう! 親族が大量に仕入れて処分に困った凡庸な「カミソリ」であっても、特筆すべき特徴のない「ミキサー」であっても、楽しく魅力的なマーケティングコンテンツに力によって世界的に愛され、評価されるように至った商品や企業は数多く存在するのです。

今回は、特に「つまらない/退屈な商品やブランドを世界へ売り込むためのソーシャルメディア活用テクニック」を世界の事例からご紹介。ぜひヒントやアイデアを得ることで、マーケティングの力で御社の商品・サービスの魅力を世界に発信してください!

dot ユーザーを教育する

明確で役に立つ情報を発信することは、ユーザーの役に立ち、人々を惹きつけます。他にも、「製品のヘビーユーザーのアドバイス」や「製品の歴史を分かりやすく紹介すること」で、業界のオピニオンリーダーの地位を確立できるかもしれません。

Dollar Shave Clubは「ヒゲ剃り」という面倒な作業をおもしろく紹介し、髭剃り業界のニューリーダーとして、若年層からの絶大な支持を得ることに成功しました。

 

dot ストーリーを語る

どんなビジネスにおいても、「ビジネスを始めるきっかけの物語」や「商品に関するストーリー」があるはずです。伝え方は多岐にわたりますが、魅力的なストーリーで視聴者にメッセージを伝えましょう。

そもそも人間の脳は、物語と結びつくようにできています。つまり、物語/ストーリーを伴った対象は記憶に結びつきやすいということです。Facebookのテキスト・画像を織り交ぜたコンテンツであっても、Instagramの魅力的なキャプションにおいても、ストーリーテリングを意識して視聴者の感情を刺激し、商品やブランドの魅力を伝えましょう。


<Maven Clinic - Instagram>

Maven Clinicは、「患者それぞれの体験」や「働くスタッフ」にスポットライトを当てたコンテンツを、ストーリーテリングを意識してSNS上で発信し続けることでユーザーとの信頼関係を築いています。

このようにストーリーテリングに戦略的に取り組むことで、単なる商品広告ではなく、強固なブランドイメージを構築し、顧客との信頼関係構築に繋げることが可能です。

 

dot 企業の裏側を見せる

魅力的なコンテンツというのは、コンテストキャンペーンを行ったり、面白おかしい動画を作ったりすることばかりではありません。普段は垣間みれない企業の裏側を見ることは、ユーザーにとってとても興味があることです。

デンマーク・コペンハーゲンに本拠地を置く、国際コンテナ船会社であるMaersk Line社のFacebookには、世界中の300万人以上のファンがいます。

Maersk社のSNSでは、普段見ることが難しい船内や従業員の様子、海運の歴史など非常に幅広く興味深いSNSコンテンツで視聴者を惹きつけています。こうした企業活動の裏側をあえてコンテンツとしてユーザーに届けることで、企業・ブランドに対する好感を醸成しようと考える戦略が垣間みれます。

 

dot GIF・絵文字・アニメーションを組み込む

5G技術の進展もあり、近い将来「オンライン・トラフィックの82%を動画が占める」ようになると予測されています。視覚的にダイナミックな動画コンテンツをマーケティングに活用することは、お客様のニーズに応えるだけでなく、SNS/ソーシャルメディアのコンテンツにインタラクティブなダイナミックさを与えることになります。

あなたもスクロールしている時に思わず目に留まってしますのは、テキストや画像だけの投稿ではなく、動きのあるGIFや絵文字、短いアニメーションではありませんか?

 

GIFや絵文字、アニメーションなどを使って、ブランドに個性を与えたりスクロールする人の注目を集めたりしてみましょう。Taco BellはSNSマーケティングにおいて動画コンテンツを積極的に活用しています。

 

dot コミュニケーションを取る

SNSは本質的にコミュニティプラットフォームであり、エンゲージメントと有機的なグループを生み出すことでブランド認知度を高めることができます。

昨今では、大企業のCEOとフォロワーがコミュニケーションを取るケースも増えており、その代表例がTeslaのイーロン・マスク氏です。以前のブログでもお伝えしましたが、彼はソーシャルメディアを通してフォロワーとコミュニケーションを取り、ソーシャルメディアで過ごす時間の多くをフォロワーへの「返信」に充てています。

強力なリーダーシップを持つマスク氏ですが、ソーシャルメディアを通して自社のユーザーの声を拾い、サービスの改善案をピックアップしたり、自身が発信する情報を拡散させることで強力なマーケティングツールとしても活用しています。

 

dot「人」であることを忘れない

近年、世界の「消費」に対する意識が変化しています。かつての「良い商品を安く作れば売れた時代」は既に過ぎ去りました。消費者は「優れた商品やサービスを手に入れたい」というだけでなく、「企業やブランドとの人間的な繋がり」や「ブランドが大切にする価値観」を求めています。

マーケターは企業側の視点から商品の紹介を行うだけでなく、まずそもそも発信する人も受け取る人も「人間」であり、ソーシャルメディアというものは「コミュニケーションツール」であるという大前提を忘れてはいけません。

大量の情報やコンテンツが目の前を通り過ぎていく現代において、マーケティング活動を「人の心を動かし、行動を起こさせること」であると定義するとき、「ユーザーの興味・関心をはじめとする広範な人間心理」に寄り添うことが出来なければ、人々の心を惹きつけることは難しいのではないでしょうか。

人はなぜシェアするのか?
「SNS、共有の心理学」

 

dot ユーザーが関心を持つトレンドトピックを活用する

世界中の多くの人々はインターネットを通して、常に最新トレンドの話題や時事問題の情報を取捨選択しています。モノや情報があふれる現代において、消費者の71%は自分たちの「価値観」に沿った企業からの購入を希望しています。

ソーシャルリスニングツールなどを利用することで、ターゲットとなる人たちが何に感心を持っているのか、どのような価値観を持っているかを把握し、自社の発信へと活用しましょう。トレンドのハッシュタグを調べて、より広い範囲の議論に参加することもできます。

FinTech企業であるMarqetaは、ターゲットとなるユーザーと同じ価値観を共有し、このトピックに興味を持つ人々と積極的に繋がりを構築しています。

 

dot 企業文化を伝える

製品やサービス自体にたとえ面白みがなくても、「企業や社員」には魅力があるはずです。会社やオフィスのユニークな点を強調したり、社員の業績や才能を紹介したり、一緒に働いている仲間がいかに楽しいかをソーシャルメディアを通して発信しましょう。

その企業が「何者であり、どういった価値観を持っているのか」は唯一無二のもの。SDGsや多様性を重視するトレンドという後押しもあり、世界中のグローバル企業が「企業文化」を重要視しています。

心を繋ぐコーポレートコミュニケーション
「世界の魅力的な企業文化動画」

 

dot シリーズを作成する

SNS上で定期的に配信するコンテンツは、ソーシャルメディアのコンテンツカレンダーを充実させるだけでなく、フォロワーがより多くのコンテンツを求めて定期的に訪れてくれる理由にもなります。

投稿に一貫性を持たせることで、「人気の投稿」「ユーザーの傾向」といった分析などにも活かせるでしょう。ファンが何を期待しているのかを把握することもでき、自社のブランド価値をしっかりと伝えることができます。

米国でミキサーを製造販売しているBlendtec社はあらゆるモノを自社のミキサーで破壊する動画シリーズを投稿しています。


<YouTube – Blendtec’s Will It Blend?  iPadから始まり最終的には日産のGTRまで(?)ブレンダーで破壊してしまいました>

 

dot 深刻に受け止めすぎない

「あぁ、この商品の投稿どうしよう…」という気持ちを持ちながら投稿するSNSコンテンツは画面からその印象がPC画面から漏れ出るところがあり、ますます悪循環になりかねません。

ソーシャルメディア上は常に賑やかで騒がしい場所です。かといって投稿する全てが楽しく、面白く、輝いている必要もありません。ユーザーは正確な情報を求めていたり、使い方を知りたかったり、価値観に共感してフォローしてくれています。

どの企業であってもソーシャルメディアで成功するためには、その企業のソーシャルメディア運用者が「楽しむ」ことが最も重要です。担当者がブランドを愛し、ユーザーと価値観を共有し、楽しみながら、ファンを育てていくことが大切になってきます。

世界中のさまざまなアカウントから情報収集してみたり、様々なコミュニティに参加してみてください。きっと多くのヒントがあふれています。

 

まとめ

ソーシャルメディアを活用することで「適切なメッセージを、適切なタイミングで、適切な人へ届けること」が可能になりました。あたなのブランドや商品が世界で最も魅力的な商品でなくても、戦略的にソーシャルメディアを活用することでビジネスを大きく発展させるきっかけを作ることができます。

日本よりもSNSマーケティングの効果を発揮する海外マーケティングにおいてソーシャルメディアを活用しない手はありません。SNSを活用した効果的なグローバルマーケティングをご検討でしたら、ぜひ私達にお申し付けください!

グローバルSNSマーケティングバナー

吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

当社の「コンテンツマーケティング(企画・記事執筆)、メールマーケティング」を担当しています。オーストラリアの永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。「愛のあるコンテンツ作成」がモットーの一児の母です。趣味はランニング・ヨガ・料理・読書。