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2019年09月19日

中国における最新の検索エンジン事情

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下記の図は各国の検索エンジンシェアの結果を示したものです。

中国における最新の検索エンジン事情ー世界の検索エンジンシェア
<参照:StatCounter Global Stat>(2020年2月現在

Googleが検索エンジン市場を独占している一方、中国では、全く異なる検索エンジンが上位を独占しています。これには、中国政府が実施する「グレートファイアウォール」というネット検閲システムが大きく関わっています。中国では、中国政府が情報規制を行っており、海外のネットワークに安易に接続することはできません。そのため、海外で人気の「Google」「Yahoo!」といった検索エンジンの利用はできず、中国独自の検索エンジンが発達しました。

中国における最新の検索エンジン事情 神马

インフォキュービック・ジャパン:2020年 世界主要20か国の検索エンジン占有率ランキング>


世界の巨大市場と呼ばれる中国において大きな成功を勝ち取るためには、日本国内およびその他海外でのマーケティング戦略を適用するだけでは不十分であり、中国国民の情報の核となる中国検索エンジン事情を熟知したうえで、それに適したウェブサイト作成を行うことが重要と言えます。

そこで本記事では、海外マーケティング、とくに中国マーケティングの際に必須となるであろう、中国における最新の検索エンジン事情について紹介します。

 

中国における最新の検索エンジン事情

百度 / Baidu

中国における最新の検索エンジン事情 百度

中国の検索エンジンで、約7割のシェアを誇るといわれているのが百度公司が提供する「百度/Baidu」です。2001年にサービスが開始された後、徐々に人気を獲得し、現在は中国検索エンジン市場で不動の1位を築いています。百度はいくつかの点でその他の検索エンジンとは異なる特徴が見られます。

1つ目は、検索したキーワードに関連する情報を幅広く提供します。検索したキーワードに関連するであろうページが大量に表示されるため、そこから徐々にテーマやキーワードを絞り、最終的に自分が最も求めるサイトにたどり着くという使い方が可能です。

2つ目は、百度は情報を提供するだけでなく、実際のサービスにつなぐことに重点を置いている点です。例えば、バスの予約を取りたいと考えた場合、Google検索では、基本的にバス会社のウェブサイトのホームページにたどり着くことができるように設計されていますが、百度では少しでも速くサービスの獲得にたどり着くことができるように、購入・決済ページをダイレクトに提供する仕組みになっています。

百度でのオーガニック検索を獲得するためには、これらの情報を始めとした、百度に適したウェブサイト作成とSEO対策が重要になってくると言えるでしょう。

神马 / shenma

中国における最新の検索エンジン事情 神马

近年中国で人気急上昇中の検索エンジンが「神马」です。中国の電子商取引大手「アリババ」と中国のモバイルブラウザ「UC優視」が連携し、2014年にサービスを開始した新しい検索エンジンです。

神马は、Googleと百度の特徴を取り入れながらも、中国における最新のインターネット事情や、中国国民の生活習慣などを考慮した上で設計された、新しいタイプの検索エンジンとして注目を集めています。

特に特徴的なのは、今後パソコンでの検索よりもモバイル検索が主となることを見越し、モバイル検索に重点をおいてサービスを提供している点です。今後、中国国民のモバイル端末利用がより一般化するにつれ、神马がさらに大きなシェアを獲得するだろうと予想されています。現在、注目が集まっている神马を効果的に活用するためには、中国におけるモバイルSEO対策が非常に重要になることはいうまでもありません。

360 / Haosou

中国における最新の検索エンジン事情 360

「360」は、2012年にサービスが開始された中国の検索エンジンです。百度と比較するとシェア率は低いですが、特定のユーザーたちから絶大な信頼を勝ち得ており、根強い人気を誇っています。

360は元々、中国国内で絶大なる人気を誇るアンチウイルスソフトを提供する会社です。そのため、情報セキュリティは他の検索エンジンよりも優れているといわれています。中国ユーザーの360ブランドへのイメージは、「安全」「頼りになる」「プロフェッショナル」などが真っ先に挙げられます。中国では、個人で気軽に利用できる百度と、企業等でも安心して利用できる「360」というような使い分けがされています。また、中国人は情報リテラシーが非常に高いと言われており、情報セキュリティについても敏感で、特に東海岸の大都市を中心にした裕福層および中間層の人々に人気のある検索エンジンです。

今後も中国政府は「グレートファイアウォール」を進めていくと考えられるため、中国国内で確実な成果を残していくためには360の活用が重要な観点といえるでしょう。

搜狗搜索 / Sogou中国における最新の検索エンジン事情 搜狗搜索

「搜狗搜索」は、短期間で中国上位の検索エンジンの仲間入りを果たした、興味深い歴史を持つ検索エンジンです。その成功の鍵は、中国で大人気のアプリ「Wechat」を活用した戦略。中国では、最新情報がネットではなくWechat上で発信されることも多いといわれていますが、搜狗搜索を利用することでWechat内のコンテンツに容易にアクセスできることから、特にWechatユーザーの中で人気が高まりました。

現在でもWechatの人気は衰えておらず、Wechat内の情報を検索したい中国人が積極的に活用している検索エンジンといわれています。また、ウェブサイトのホームにQLコードがついており、自動的にアプリページへと飛べる変わった造りになっています。

Bing検索
中国における最新の検索エンジン事情 Bing

GoogleやYahoo!へのアクセス制限がある中、中国で利用できる数少ないアメリカ発の検索エンジンが、マイクロソフト社が提供する検索エンジン「Bing」です。

2019年1月23日に、中国でのBingの利用が一時停止されたこともあり、中国国内でBingへのアクセスが制限されたのかと世界を驚かせましたが、現在では以前と同様に利用できます。Bingにもその他の中国検索エンジンと同様に情報へのアクセス制限がかかっていますが、中国では、海外発の貴重な検索エンジンの1つとして認識されています。

 

終わりに

中国の検索エンジンは独特の進化を遂げており、中国をターゲットに海外マーケティングを進める際には、中国に適したマーケティング戦略を練る必要があることがお分かりいただけたかと思います。現在中国には、各産業で世界が注目する巨大市場が広がっています。

 

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執筆者プロフィール


Kaita

宇佐美 海太 マーケティング部マネージャー

弊社の「デジタル x アナログマーケティング、コーポレートブランディング」を統括しています。東京生まれ、南欧育ち。ヨーロッパの生活は1年だけですが、人生が劇的に変わりました。自分を育ててくれた"日本と世界"への感謝を胸に、「日本と世界をつなげること」が生涯のテーマです。趣味はプロレス鑑賞・料理です。