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2019年09月17日

中国におけるデジタルメディア最新状況
~ SNS・検索エンジン・ウェブサイト ~

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中国におけるデジタルメディア最新状況-中国デジタルマーケティングーアイキャッチ画像

中国におけるデジタルメディア最新状況
~ SNS・検索エンジン・ウェブサイト ~

世界中でデジタルメディアを活かしたマーケティングが非常に効果的であるとされ、各企業が活発に実践しています。日本企業の「無印良品」や「ユニクロ」は、デジタルメディアを効果的に活用することで大きな成功を収めています。<参照:「デジタルマーケティング100」>

また最近では、インスタグラムやツイッターでの発信がきっかけで、商品や観光地が一気に有名になったというニュースを読んだこともあるのではないでしょうか。このような事例は、日本国内に限らず世界ではさらに顕著で、海外マーケティングでは、SNSやウェブサイトなどのデジタルメディアの活用が「マーケティング戦略の中心」になっています。

しかし、中国に限って言えば、この実態は大きく異なります。中国政府が実施しているグレートファイアウォール」というネット検閲システムのために、中国では、世界では人気のデジタルメディアの利用が「規制」されています。私たちの使い慣れたGoogleやFacebookなどのプラットフォームが中国では利用できません。

巨大な中国市場を勝ち抜くためには、中国のデジタルメディアの状況を理解したうえでのマーケティング戦略がとても重要です。そこで本記事では、中国において成功を収めるために必須となるであろう、中国におけるデジタルメディアの最新状況について紹介します。

 

中国人をターゲットとしたマーケティングの可能性

中国におけるデジタルメディア最新状況~ SNS・検索エンジン・ウェブサイト ~マーケットの可能性

国土交通省(環境庁)が発表した、2018年「訪日外国人の旅行消費額」を国別に示した資料では、上位に近隣国が並び、特に中国は日本のインバウンドに最も大きな影響を及ぼしている国と言えるでしょう。一時期話題となっていた中国人による爆買いは影を潜めましたが、中国人による日本観光は依然として人気であり、日本国内では中国をターゲットとしたインバウンドマーケティングが現在大きな注目を集めています。

中国におけるデジタルメディア最新状況-国土交通省が発表したほうにちがいこくじんの旅行消費額
<国土交通省官公庁:「2018年訪日外国人旅行消費額」>

また、中国国内では中国で大注目のECサイト5選」でもご紹介したように、ECが非常に人気です。商品への人気に火が付けば、約14億と言われる中国人が一斉に購入に向かうという可能性も秘めています。

 

中国でのデジタルメディアを活用した「マーケティング戦略」

中国におけるデジタルメディア最新状況~ SNS・検索エンジン・ウェブサイト ~

中国においてもデジタルメディアを活用したマーケティングは、非常に効果的であり、デジタルメディアを活用したマーケティング戦略は、現在中国マーケティングの主流となっています。しかしながら、世界各国の事情とは大きく異なります。その一番の理由が、中国政府が2003年にシステムの稼働を開始した「グレートファイアウォール」です。表向きには、中国国内の情報通信産業の成長を促すためと言われていますが、実質は、中国政府および国家にとって都合の悪い情報を遮断することが第一の目的と言われています。

世界で最も利用されている検索エンジンGoogleは、2006年にグレートファイアウォールの条件を受け入れ中国国内でサービスを開始しましたが、2010年に撤退を決定し、現在は中国でGoogleの利用はできません。同じように、Yahoo!も利用できず、また、InstagramやFacebook、TwitterやLINEなどのソーシャルメディアの利用も制限されています。

しかしながら、中国では、これらに代わるデジタルメディアが開発され、広く国民に利用されています。多くの企業は、中国発のデジタルメディアを活用し、商品やサービスを国民に広め、大きな収益を上げています。中国マーケティングにて成功を収めるには、中国版の各種デジタルメディアの最新状況を把握し、効果的に活用することが重要になります。

そこで、現在中国国内における各種デジタルメディアの中から、企業のマーケティング戦略の主流となるSNS、検索エンジン、ウェブサイトの最新状況と、それらの活用方法について紹介します。

1.SNS

中国のグレートファイアウォールのため、世界的に人気のTwitter、Facebook、Instagramなどの利用は制限されています。そのため、中国では独自のSNSが発達しました。中国では、約14億の国民に向けて、中国発のSNSを利用したマーケティングが積極的に行われています。その中でも押さえておきたいのが、中国人ユーザーに特に人気の「微信(WeChat)」と「微博(Weibo)」の2つのアプリです。

WeChat/ 微信 

中国におけるデジタルメディア最新状況-WeChat (1)

<App Store / Google Play>

微信(WeChat)は、中国で人気のチャットアプリです。中国のスマホユーザーであれば、ほぼすべての人がダウンロードしているといわれているほど人気のアプリで、機能としては日本のLINEをイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。

友達同士での会話はもちろんですが、近年では、企業と顧客が連絡を取り合う手段としても活用されています。
また、利用者は企業などが所有する「
公式サイト」に登録でき、企業は登録者に向けて、「新商品」や「キャンペーン情報」を容易に提供することができます。
中国マーケティングで注目されているのは、主に後者「公式サイト」の機能です。企業などが持つ微信(WeChat)公式アカウントを購読する人々は、何らかの理由でその企業やサービスに興味を持っている人々です。その人々に向けて、「情報を一瞬で発信できること」は、その他広告と比べ非常に大きな影響力を持ちます。中国マーケティングにおいては、微信(WeChat)公式アカウントに登録し、フォロワー数を増やすことが1つの鍵になるといえます。

・Weibo / 微博 
中国におけるデジタルメディア最新状況-Weibo

<App Store / Google Play>

微博(Weibo)は、中国SNSの開祖とも呼べるアプリです。機能はTwitterによく似ており、140文字以内の短い文章を、友達および微博(Weibo)ユーザーに発信することができます。一時、微信(WeChat)にユーザーが流れたとも言われましたが、中国ユーザーはそれぞれの機能をうまく使い分けており、現在はユーザー登録者は7億人、1日のアクティブユーザーは1.4億人と言われ、中国で非常に強い影響力を持つアプリとして認識されています。

微博(Weibo)に関しても、公式アカウントに登録することで、「外部リンク」や「営利目的の投稿」ができるようになります。公式アカウントへのフォロワーが多ければ多いほど、企業は一度に多くの人々に情報を共有できるため、まずは多くのフォロワーを獲得することが企業の成功に直結します。

 

2.検索エンジン

検索エンジンにおいても、中国政府の規制が行われているため、GoogleやYahoo!といった世界の主要検索エンジンは中国では利用できません。しかしながら、もちろん検索エンジンにおいても、中国独自の検索エンジンが開発され、利用されています。その中でも特に人気なのが、中国国内約7割のシェアを誇ると言われている「百度」です。

・Baidu /百度 

 

中国におけるデジタルメディア最新状況-Baidu

<Baidu公式HP:https://www.baidu.com/>

百度をマーケティング戦略として利用する際には、検索順位を上げるためのSEOと、各種広告の利用が重要です。検索順位を上げるためのSEOに関しては、頻繁に更新を繰り返しウェブページの鮮度を保持することや、オリジナル単語を含めること、webサイトの表示速度を上げることなど、Googleとは異なるSEO対策が重要になります。また、競合との検索順位競争に打ち勝つためには、当然ながら中国語を用い、さらに閲覧者にとって有益な情報が豊富に詰まったサイトを作成する必要があります。ウェブサイトが機能し始めた場合は、約14億人の中国人をターゲットとする大きなチャンスを得ることができますが、Googleなどの検索エンジンのSEO対策と比較すると、百度のSEOは海外ユーザーには難しいと言わざるを得ません。

各種広告に関しては、現在百度ではリスティング広告、アドネットワーク広告、インフィード広告、ブランドリンク広告などが利用可能です。Google広告などと同じように、うまく利用すれば大きな成果が望めますが、ただ掲載を依頼するだけではお金の垂れ流しになってしまうことも十分考えられます。中国での検索エンジンを活用したマーケティングを開始する際には、弊社のような中国マーケティングに精通した代理店を利用することを強くお勧めします。

 

3.ウェブサイト

中国インターネット情報センターが2018年に実施した調査では、1週間のインターネット利用時間は27.6時間となり、毎年徐々に増えてきています。テレビや路上での広告よりも、インターネット上での宣伝・広告が有効であることは間違いありません。その中でもマーケティングの中心となるものの1つは、企業やサービスの「ウェブサイト」です。

中国におけるデジタルメディア最新状況-中国インターネット利用時間

・規制

その中でもマーケティングの中心となるものの1つは、企業やサービスの「ウェブサイト」です。
中国から、日本企業のウェブサイトを閲覧することは可能ですが、中国で制限されている企業やサービスとつながっている場合には、ページが開かなかったり、非常に長い待機時間が発生したりします。

日本の多くのウェブサイトは、ページ内にFacebookやInstagramなどが連携されていることが多いですが、中国ではこのようなケースも「アウト」です。

これまで挙げたサービスに加え、日本発のLINEやニコニコ動画などが連携している場合も、グレートファイアウォールの制限を受けることになります。中国人に積極的にサイトに訪問してもらうためには、中国語によるサイトであることがもちろん効果的ですが、下手に翻訳ソフトなどを利用してしまうと、中国政府の「禁止ワード」が含まれてしまうことがあり、同じく制限の対象となります。

・傾向

さらに、中国人に好まれるサイト構造を考慮することも大切です。中国人は、欧米のようなすっきりとデザインされたサイトではなく「画面に大量の情報が詰め込まれたサイト」を好む傾向があります。また、少しでも短い時間で結果を得られることを望む中国人は、購入や契約ページが控えめなサイトではなく、購入タグがはっきりと分かりやすく表示されたサイトを好むといわれています。

中国人からのトラフィックを得るためには、中国政府の政策をしっかりと理解した上で、かつ「中国人の好み」をしっかりと取り入れたウェブサイト制作が重要と言えます。

 

終わりに

中国人の中には親日家も多いといわれており、現在中国人をターゲットとしたインバウンドマーケティングは、大きなチャンスであることは間違いありません。しかし、中国人をターゲットとしたインバウンドマーケティングを進めるにあたっては、他国とは異なる中国の事情を正確に理解し、それに合わせたマーケティング戦略を練る必要があることがお分かりいただけたかと思います。

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執筆者プロフィール


Kaita

宇佐美 海太 マーケティング部マネージャー

弊社の「デジタル x アナログマーケティング、コーポレートブランディング」を統括しています。東京生まれ、南欧育ち。ヨーロッパの生活は1年だけですが、人生が劇的に変わりました。自分を育ててくれた"日本と世界"への感謝を胸に、「日本と世界をつなげること」が生涯のテーマです。趣味はプロレス鑑賞・料理です。