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2020年02月04日

「アジア⇔北米⇔ヨーロッパ」
異なるグローバルマーケティング潮流とは?

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本記事では、中国・北米・ヨーロッパという3大地域におけるグローバルマーケティングの違いを、マーケティングの「主要プラットフォーム」の観点からご紹介します。それぞれの地域の特徴を理解した上で、海外デジタルマーケティング戦略を立て、施策に取り組む事がとても重要となるでしょう。

「アジア⇔北米⇔ヨーロッパ」で異なるグローバルマーケティング潮流とは?

参照:statistaより

上記の図は、グローバルマーケティングにおける広告費の推移を示したものです
この値が右肩上がりで上昇している理由は明白で、現在世界では、グローバルマーケティングの重要性が急激に増しています。世界ではすでに、グローバルマーケティングがあたり前になっていることを私たちも肝に銘じる必要があるでしょう。

1.アジア⇔北米⇔ヨーロッパの違いとは

「アジア⇔北米⇔ヨーロッパ」で異なるグローバルマーケティング潮流とは?_2
中国と北米の最も大きな違いはプラットフォームの違いです。
北米では、アメリカ発の巨大企業「GAFA」(Google・Apple・Facebook・Amazonの4社)が運営するプラットフォームが主な主戦場となります。その一方で、中国ではグレートファイアウォールと呼ばれるインターネット規制が行われているため、政府の検閲を介していないSNS等のWebサイトの閲覧、使用は出来ません。そのため、中国発の巨大企業「BAT」(Baidu, Alibaba, Tencentの3社)が提供するプラットフォームを中心に利用されています。(中国でのインターネット規制については「中国の最新検索エンジン事情」を御覧ください。)

ヨーロッパでは、「GAFA」のプラットフォームが中心に利用されていますが、北米とは言語や文化などが異なるため、それらに配慮したマーケティングが重要になるでしょう。実際、一部の国では、母国語での検索に強い検索エンジンの人気が急上昇しています。(人気検索エンジンついては「あまり日本人が知らない」検索エンジン30でご紹介しています。)

2.欧米の主要プラットフォーム「GAFA」

北米におけるマーケティングの主戦場は、「GAFA(ガーファ)」と呼ばれる4つの巨大企業が運営するプラットフォームです。アメリカに拠点を置く「G:Google」「A:Apple」「F:Facebook」「A:Amazon」の4つの企業は、デジタルマーケティングが主軸となる昨今のマーケティング業界で、プラットフォームとしての不動の地位を築いています。Microsoftを加えて「GAFAM」と呼ばれることもありますが、本記事ではマーケティングのプラットフォームとなりうる「GAFA」に焦点を当てることにします。

企業名 主なサービスや製品
Google Google(検索エンジン)
Google広告(広告出稿サービス)
Amazon Amazon(ECサイト)
Amazonプライム・ビデオ(動画配信サービス)
Facebook Facebook(SNS)
メッセンジャー(メッセージアプリ)
Apple iPhone(App storeでのアプリ配信含む)
Appleアーケード(ゲーム配信サービス)

 

注目すべきは市場の規模と成長率

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参照:statistaより

2010年の時点でも「GAFA」は世界的な巨大企業だったのですが、2019年までにさらに大きく成長していることが上記の図からもわかると思います。「GAFA」のプラットフォームをいかに上手く活用するかが、北米をターゲットに海外デジタルマーケティングに取り組む際に重要となりそうです。

3.中国の主要プラットフォーム「BAT」

「アジア⇔北米⇔ヨーロッパ」で異なるグローバルマーケティング潮流とは?

中国人がモバイルを利用する際のBATサービスの比率(BUSINESS INSIDERより)

中国におけるマーケティングの主戦場は、今や世界からも「中国のデジタル巨人」と呼ばれる「BAT」が運営するプラットフォームです。中国に拠点を置く「B:Baidu」「A:Alibaba」「T:Tencent」の3つの企業が提供する各種サービスが、中国人の生活に非常に大きな影響を与えています。上記の図は、中国人がモバイルを使う際に利用するアプリやサービスの内訳を示したものですが、中国人はモバイル利用の際、75%以上の時間をこの3社が手がけるサービスに費やしているといわれています。「BAT」については「デジタル巨人「BAT」とは? 徹底解説」という記事で詳しく解説しています。

4.ヨーロッパでマーケティングを行う際のポイント

ヨーロッパにおけるマーケティングの主戦場は、基本的には欧米で主に利用されている「GAFA」が運営するプラットフォームです。しかし、中国で人気のプラットフォームの動向に注目している国も多くあります。ヨーロッパ発の主要プラットフォームがない分、どのプラットフォームを利用することが国のためになるのかを、ヨーロッパ各国が探っているのです。

さらに、ヨーロッパは多くの国によって構成されている集合体であり、国ごとの特徴に十分考慮した上でマーケティングを進める必要があります。例えばオランダは、新しい取り組みへの理解度が非常に高く、世界で注目を集めている制度やシステムを積極的に取り入れる傾向にあります。フランスは自国へのプライドが高い国民が多く、フランス語に特化したローカルプラットフォームが人気を博している現状もあります。またスイスのように、新しい取組に対し懐疑的で、世界の流行にはあまり興味を示さない国もあります。

順位 2018年GDP
(10億USドル)
言語 国民の特徴・文化
1 ドイツ 3,951.34 ドイツ語 まじめで時間厳守。ルールをしっかりと守る国民性。EUナンバー1の経済大国。
2 イギリス 2,828.83 英語 秩序を守ることを大切にする国民性。国際化推進派と保守化が半々。
3 フランス 2,780.15 フランス語 自国の文化や言語に誇りを持っている国民が多い。
4 イタリア 2,075.86 イタリア語 比較的温暖な気候のイタリアはラテン気質の国民が多い。
5 スペイン 1,427.53 スペイン語 「情熱と狂気」が入り混じる国スペインは、自分の意見を強く持つ国民が多い。
6 オランダ 914.52 オランダ語 特徴的な法律が多く、海外の変化にも適応度が高い。
7 スイス 705.55 ドイツ語
フランス語
イタリア語
ロマンシュ語
EUに加盟せず、独自の道を歩むスイス。新しいものに対しては慎重で、警戒の目を向ける。
8 ポーランド 585.82 ポーランド語 自国へのプライドを持つ人が少なく、他国への憧れを持つ国民が多い。
9 スウェーデン 556.07 スウェーデン語 真面目な国民性。スウェーデン発の国際企業が多い。
10 ベルギー 532.27 オランダ語
フランス語
ドイツ語
ベルギー語はなく、地域によって3つの言語を利用。国民性も言語により様々。

 

一言でヨーロッパといっても、国ごとの特徴は様々ですので、ヨーロッパを中心に海外デジタルマーケティングを進める際には、ターゲットとする国のマーケットについてしっかりとリサーチをしたうえで知識を学び、自社の戦略に適応させなくてはなりません。
また、ヨーロッパをターゲットにマーケティングを進める場合、2018年5月25日よりEU加盟国において適用が開始されたGDPRが非常に重要なポイントとなりますので、理解を深めておくことが重要です。GDPRについては「GDPRの気をつけるべきポイント」で解説しています。

5.終わりに

本記事では、中国⇔北米⇔ヨーロッパにおけるグローバルマーケティングの違いを、プラットフォームの観点から紹介しました。グローバルマーケティングにおいては、まずはターゲット国のリサーチを十分に行うこと、そして、ターゲット国で主に利用されているプラットフォームを最大限に活用することが重要になります。

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執筆者プロフィール


Kaita

宇佐美 海太 マーケティング部マネージャー

弊社の「デジタル x アナログマーケティング、コーポレートブランディング」を統括しています。東京生まれ、南欧育ち。ヨーロッパの生活は1年だけですが、人生が劇的に変わりました。自分を育ててくれた"日本と世界"への感謝を胸に、「日本と世界をつなげること」が生涯のテーマです。趣味はプロレス鑑賞・料理です。