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2021年11月26日

YouTube「コメント管理」解説!
YouTube運用に欠かせない管理機能の効果を最大化

YouTubeコメント管理

世界中で多くの企業が動画を活用するこの時代。

以前のブログ記事では企業のYouTube動画活用の重要性をお伝えしました。また、YouTubeにおける「動画説明文」の重要性についてもご紹介しました。さて今回は、YouTubeの「コメント管理」も、YouTubeチャンネルを効果的に運用するうえで非常に重要な要素の1つになる点を取り上げたいと思います。

既にSNS・ソーシャルメディアの運用を担当されているマーケターの皆さんや、実際にYouTubeチャンネルを運用している方々も「ユーザーから寄せられるコメント管理」がどれほど難しいか、実感されている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はYouTubeチャンネルを通じたデジタルマーケティングを実施する際に忘れてはならない「コメント管理」についてご紹介していきます。

目次

 

なぜ、コメント管理が必要なのか?

YouTubeコメント管理

YouTubeを企業のマーケティング施策として実施している場合、動画をみたユーザーがブランドと対話できる方法は「コメント」を通じてのみです。企業にとって「コメント欄」はユーザーの貴重な生の声を聞ける場所であり、ユーザーとの「繋がり」を維持するための重要な「交流の場」になります。

しかし、そのコメント欄が不適切なコメントや悪意のあるコメント、スパムなどで埋め尽くされてしまっては、どうでしょう?

そのコメントを見て他のユーザーがネガティブな気持ちになってしまうかもしれません。動画制作者のストレスになったりするだけでなく、せっかく築き上げてきたYouTubeチャンネルや運営企業・ブランドの信頼性に傷がついてしまう可能性すらあります。

YouTubeに限らず、SNSやソーシャルメディアを活用する企業にとって、プラットフォーム上での「荒らし」「スパム行為」には毅然と対応しなければなりません。悪意のあるコメントに迅速に対応することで、他のお客様を失うことを避けることができるかもしれません。適切にコメントを管理することで、お客様がより一層ファンになってくれるかもしれません。

ブランドへの信頼性や評判を高め、ユーザーに正しい情報を提供するためにも「コメント管理」は必要不可欠な施策の1つです。

 

コンピューターの製造販売を行っているHP(ヒューレットパッカード)社の以前のYouTubeコメント欄はかなりネガティブなコメントでぎっしり。しかし、今はしっかりとマネジメントされており、素晴らしく整理されたコメント欄になっています。

 

YouTube「コメント管理」効果最大化のヒント

YouTubeコメント管理

YouTubeには、不適切なコメントやスパムからチャンネルを守るために、特定の単語や特定のユーザーをブロックできる自動フィルター機能が用意されています。それぞれの機能を最大限活用することで、安心してチャンネルを運用することが可能になります。

check 特定のユーザーを非表示(ブロック)にする

特定のユーザーからのコメントを非表示(ブロック)に設定することができます。特定のユーザーからのコメントを非表示にすることで、繰り返される不適切なコメントやスパムアカウントからのコメントをブロックすることが可能です。

悪質なユーザーブロックすることで、ブロックしたチャンネルから投稿された過去のコメントは全て非表示になり、ブロックを解除しても、過去に非表示となったコメントは引き続き非表示のままになります。また、ブロックされたユーザーにはブロックされたことは通知されません。

check 特定のユーザーコメントを承認する

公開済みタブから「このユーザーのコメントを常に承認する」を選択すると、「ブロックされたリンクや、ブロック指定した特定の単語」などが含まれる場合であっても、全てのコメントが自動的に承認され、公開されます。

チャンネルの運用者は信頼しているユーザーのみに承認しましょう。

check モデレーターを追加する

コメントモデレーターを追加することにより、追加された人は動画やチャンネルのコメント管理を行うことができるようになります。YouTubeチャンネルを開設した人しか追加できませんのでご注意ください。

追加されたモデレーターは不適切なコメントなどを非表示に設定することができます。非表示にされたコメントは「保留」となり、チャンネル運用者が「表示」を選択するまで他の視聴者からそのコメントを見ることはできません。

モデレーターはコメント管理を行う上で非常に重要な役割を果たします。不快なコメントやスパムなどを除外、正確な情報を届けるのに力を貸してくれる存在です。同じチームでチャンネル運用している人など、信頼できる人のみをモデレーターに追加しましょう。

check ブロックする単語リストを設定する

「不適切な単語や言葉」を視聴者がコメントできないように既にYouTubeの方で複数の単語はデフォルトで設定されていますが、更にブロックしたい単語を追加することができます。

チャンネルに表示したくない「単語」を追加することで、それに近い言葉やその単語を含むコメントは公開されず、自動的に保留となります。未公開のコメントから、個々の動画でそのコメントを承認するかどうかを判別することができます。

ライブ配信などを行った場合は、メッセージは自動で削除されます。

check リンクを含むコメントのブロック

YouTubeチャンネルが成長するにつれ、スパムアタックを受ける可能性が高くなります。その際にスパム対策として考えるべき施策の1つと言えるのが、このリンクを含むコメントのブロックです。ここではハッシュタグ又は、URLを含むコメントを一時保留にして、表示/非表示の選択をすることができます。公開したくないコメントは削除することができます。

ライブ配信中のコメントであってもブロックすることができます。この設定では、モデレーターとして指定したユーザーや、先述した「承認済みユーザー」には適応できませんので注意しましょう。

check コメントを一番上に固定する

目立たせたいコメントはコメント欄上部に固定表示させることができます。視聴ユーザーのコメントでも自分自身が投稿したコメントであっても固定して最上部表示することができます。

ただし、最上部に固定したからといってコメントプレビューの部分に表示されるわけではありません。

check コメントを削除する

YouTubeではコメントを簡単に削除することができます。YouTube Studioに移動して動画リンクをクリックします。削除したいコメント横の3つのドットをクリックして「Remove / 削除」を選択します。

コメントの削除は簡単に行うことが出来ますが、削除ばかりしていると評判が悪化したり、炎上する可能性があるので削除する場合は、慎重に実施しましょう。

check コメント機能をオフにする

コメント機能をオフにすることは出来るだけ避けるべきですが、一時的に大量のスパム攻撃などを受けた際には、コメント機能自体をオフにすることは有効な対策です。

また、動画のコメント機能をオフにするのではなく、特定のユーザーを禁止・報告することで特定のアカウントからのコメントをシャットダウンすることも可能になります。

 

さいごに

YouTubeを運営する上で、コメントを整理・管理してコントロールしていくことは、非常に重要な作業になります。複数のSNS・ソーシャルメディアを同時に運用している場合などは、毎日数百・数千のコメントに対応する必要が出てきます。まずは「コメントガイドライン」を策定し、可能な限り最短時間で最良の方法で運用することを目指しましょう。

ソーシャルメディア上のコメント管理を一括で管理できるツールなども活用することでより効果的な運用が望める可能性も高まります。動画マーケティングに興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

ホワイトペーパー_多言語動画マーケティング

 

吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。