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2021年05月27日

「Google広告、基本のキ」
~デジタルマーケティング、まずはここから~

Google広告の仕組みと成功のヒント

1日にGoogleで検索される回数、何回かご存知ですか?

世界的に企業のDX・デジタル化が進み、展示会や店舗といった従来の顧客接点が消失したいま、マーケティング施策としてGoogle広告を使用することは必須ともいえるかもしれません。Googleは、1日あたり35億回以上の検索活動を、毎秒にして4万を超える検索クエリを処理しています。

Zenith社のレポートによると2020年、デジタルメディアは全世界の広告費の48%を占めており、今年2021年には51%に到達するだろうと予測されています。その中でGoogleの検索エンジンは全世界のトラフィックの92%を占め、地図サービスはナビゲーション市場の89%、YouTubeは動画市場の73%を占めるなど、デジタルマーケティング施策としてGoogleは必要不可欠な存在(もしくは圧倒的に巨大な存在)となっています。

Source: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

新型コロナの影響で「デジタル広告」とは無縁だった企業が活発にデジタル化をはじめました。同時に、今までデジタルに触れていなかった人々が、デジタルデバイスを活用するようになりました。低コストから始めることができ、自分が狙ったターゲットにピンポイントでアプローチすることができるデジタル広告は、世界中のユーザーに対してオンライン上でビジネスを宣伝するための優れた方法と言えるでしょう。

そんな、DX時代の必須マーケティング施策ともいえる、Google広告。

今回は、「Google広告の仕組み」や「Google広告を成功させるためのヒント」をお届けします。

 

Google広告とは?

「Google 広告」は、Googleが提供する”Google.com”の検索結果に連動して表示される、クリック課金型の有料オンライン広告プラットフォームです。以前は「Google Ad Words」と呼ばれていたサービスですが、2018年にサービス名が「Google広告/Google Ads」に変更になりました。

このGoogle広告を活用することで、”Google.com”の検索結果ページやGoogleと提携しているウェブサイトにも広告を掲載することができます。「テキスト広告」を中心に、「イメージ広告」「動画広告」「リッチメディア広告」など4種類の広告を選択して掲載することができるようになります。

 

Google広告の仕組み

Google広告はクリック課金型の有料広告サービスです。

特定のキーワードをターゲットにして、そのキーワードに対して入札単価を設定します。入札単価は上限を設定することで、支払う金額を設定し調整することができます。

「ユーザーが広告をクリックした分だけ料金を支払う」クリック単価(CPC)や、「1000回の広告表示ごとに料金を支払う」インプレッション単価(CPM)などの支払い方法が存在します。

また、1日に使用する金額の上限単価を設定し、その単価を超える場合は自動で広告表示を停止できる仕組みになっています。そのため、クリックがなければ料金が発生せず、無駄なコストを支払う必要はありません。さらに「ブランド認知を高めるため」や「異なるターゲットに訴求するため」など、様々な目的を使い分けて効率的な広告を運用することが可能となります。

今さら聞けない!
「デジタル広告、定義と解説」
~デジタル広告とマス広告、何が違う?~

 

Google広告の種類

Google広告には、3つの種類あります。

check 検索連動型広告 / リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーの検索結果のページ上部に表示される広告です。Googleで検索したときに「広告」「Ad」が表示されているものが該当します。

テキスト文のみの表示となり、画像や動画などは使用できません。

Googleリスティング広告‐サンプル

ユーザーが検索した語句(キーワード)にマッチした広告を表示させるため「ユーザーのアクション(コンバージョン)発生確率の高い施策」として期待できるでしょう。

check ディスプレイ広告

Googleが連携するウェブサイトやアプリ、YouTubeなどに表示できる広告です。「Google Display Network / GDN広告」とも呼ばれています。

バナーや動画、テキスト文といった多様な形式の広告配信が可能ですあることに加えて、「ユーザーが過去に訪問したサイト」などユーザーの行動履歴に関連した配信や細かなターゲティングが可能です。「商品やサービスを想起させる目的」などブランディング・認知拡大を目的として活用すると効果的です。

一方、言葉を変えれば、ニーズが顕在化していないユーザーにアプローチするので「コンバージョン発生確率が低い施策」ともいえます。

 

check 動画広告(YouTube広告)

YouTube広告は、YouTube上で動画広告を出稿することで「ユーザーに視覚的にアプローチできる」広告です。近年の動画市場の拡大に伴い最も注目されている広告の1つです。皆様もYouTubeで動画をみるときによくご覧になるのではないでしょうか。なお、YouTube広告の種類ですが、

  • TrueViewインストリーム広告
  • TrueViewディスカバリー広告
  • バンパー広告
  • オーバーレイ広告
  • スポンサードカード

などをはじめ、様々な広告形式が用意されています。詳細は下記のブログ記事にて詳しく解説しています。

「YouTube動画広告運用、基本のキの字」
~代理店プロ担当者が語るポイント~

 

Google広告で成果を出すためのヒント

無事Google広告で期待通りの成果を出すためにはいくつかのヒントがあります。

check「検索需要(ニーズ)」を調べる

ユーザーがGoogle内で製品やサービスについて検索していない場合、いくら広告を配信しても成功することは難しいですよね。Google広告を試す前に、自分が検索してほしい「自社のサービス」や「製品」がどれだけ検索されているか(検索ボリューム)を確認しましょう。

無料のキーワード調査ツールである「Googleキーワードプランナー」などウェブツールを使用することで、世の中の検索需要であるボリュームや自社に最適なキーワードを調べることが出来ます。

「Googleキーワードプランナー」とは?
~検索数から世界のトレンドを探る~

キーワードプランナーで調査を行う場合は、検索ボリュームを確認するとともに、以下のことに留意してキーワード調査することをオススメします。

  • そのキーワードを検索している人が、製品やサービスが購入に繋がる可能性はあるか?
  • ユーザーはどのような意図でそのキーワードを検索していると考えられるか?
  • その結果、キーワードに広告を出稿する(お金をかける/投資する)意味はあるのか?

check キーワードをマッチさせる

Google広告では、「ユーザーが検索したキーワード」に合わせて広告を表示させる仕組みになっています。そして、検索キーワードの”どの範囲まで”広告を出稿させるかを選択することが出来ます。

  • 「部分一致」:選択したキーワードの類義語や関連語など、検索した単語の順番に関わらず広告が表示される。
  • 「完全一致」:選択したキーワードに完全に一致したキーワードにのみ表示される。
  • 「フレーズ一致」:2つ以上の言葉の組み合わせでも表示される。例えば「デジタル広告 海外」で指定した場合、「海外 デジタルマーケティング広告」でも表示される。

広告の成果など、状況に応じて上記の範囲指定は変更することが可能です。

check 心を揺らす見出し文(広告文)を作成する

検索エンジン連動型広告では「タイトル・見出し」つまり言葉のちからが非常に大きな役割を果たします。

Googleで検索しているユーザーが最初に目にするものであり、競合ひしめく検索結果ページの中で「言葉の力でユーザーの心を揺らし、クリックという行動を起こさせること」が重要です。

しかしながら、ここで注意しなければならないのは、「クリックベイト」をしないことです。クリックベイトとは、ユーザーの興味をひいてクリックさせるため意図的に広告の内容とは関連性の低い見出しを表示させることです。これによりユーザーに「なんだ、全然違うじゃないか!」とフラストレーションや苛立ちをもたらすだけでなく、ブランドイメージを毀損する可能性もあります。

ユーザーの検索活動の背景・意図を読み取り、スムーズにクリックしてくれるような魅力的なタイトル・見出しを考えましょう。

check ランティングページを最適化する

「ランディングページ(LP)」は、広告をクリックした後にユーザーが最初に訪れるページを指します。顧客体験を左右する最も重要なページの1つです。

広告から流入してきたユーザーというのは、自社(もしくはサービス・製品)に興味を持ってくれたユーザーです。そのユーザーの購買意欲を高め、コンバージョンへと導くために最適化されたランディングページが必要となります。

例えば、広告の目的がコンバージョン(CV)だとします。

CV直前のページが貧弱だったり、LP内容が広告文とあまりに乖離している場合にユーザーの離脱が発生します。コンバージョンせずにページからすぐに離脱(直帰)する事態、つまりクリック費用だけが発生しまう残念な結果となるのです。Google広告施策の費用対効果を上げるためには、ランディングページの最適化は欠かせません。Google広告を配信するときには、次のポイントをいつも念じましょう!

「広告文と、遷移先のランディングページに乖離はありませんか?」

 

まとめ

低コストからはじめることができ、狙ったターゲットにアプローチできるGoogle広告は、アフターコロナ・DX時代には必須のマーケティング施策です。とりわけ、日本から海外市場のユーザーを狙う場合には、リスクヘッジ・ROIの観点からも効果は抜群といえます。さらに、Google Analyticsと連携をしてデータ分析を分析したり、他のデジタル広告とマルチチャネルで戦略を練ったりすることで効果を飛躍的に高めることも可能になります。

インフォキュービック・ジャパンでは、B2B/B2C、業界を問わず海外市場向けリスティング広告の実績が多く、最も得意としているグローバルマーケティング施策の一つでもあります。もし「多言語リスティング広告」にお悩みでしたら、ぜひともお声掛けください!

多言語リスティング広告_バナー

 

吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。