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2020年09月09日

海外SNSマーケターが押さえるべき「戦略思考」
~ソーシャルメディアマーケティングスキル~

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海外SNS担当者が押さえるべき「戦略思考」 ~ソシャルメディアマーケティングスキル~

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)という言葉も、今ではすっかり身近になりました。それに伴い、ほんの10年前までは存在しなかった「ソーシャルメディアマーケター」という役割も登場しています。かつてFacebookなどを盛んに利用していたのは学生などであり、そこに企業がマーケティング施策を凝らすような時代が来るとは、誰も想像していませんでした。

それが現在では、企業の海外マーケティングの主流はソーシャルメディアの活用が「海外マーケティング戦略の中心」と変化しています。企業マーケターは日々さまざまなソーシャルメディアプラットフォームを使用し、顧客と関係を築くことで自社ブランドの認知度を高め、売り上げアップを図るなど多角的な能力が必要とされています。

今回はそんな海外SNSマーケティング担当者が備えておくべき、戦略思考と10つのソーシャルメディアマーケティングスキルをご紹介します!

SNSマーケターに求められる戦略思考
「シックス・シンキング・ハット」とは何か?

まず、成功する海外SNSマーケターに必要とされる「シックス・シンキング・ハット」について解説します。シックス・シンキング・ハットはエドワード・デボノ博士によって開発された思考法であり、「6色の思考法」と言われます。シンプルかつ効果的な「平行思考」であり、目的は個人もしくはグループ全体の思考品質を上げることです。

平行思考(パラレルシンキング)というのは、思考を交差させない集中的な思考法であり、実は人が苦手とする物事の考え方になります。例えば、なんらかのアイデアに対しメリットとデメリットを洗い出す際、人はメリットとデメリットを同時に考え交差させがちです。交差する思考は「平行」ではなく、単に複数の事項を「同時」に思考しているだけの状態となります。これに対しシックス・シンキング・ハットの手法では、1つの側面を考える際、ほかの側面は一切考えません。つまり、メリットについて考える際にはメリットのみを徹底的に思考し、デメリットについては一切思考しない、逆もまた然りとなります。思考の線を交差させずあくまで平行で考える、この思考法こそ品質を高めるというのが、エドワード・デボノ博士の理論です。

マーケティングにおいて、この思考法は非常に高い効果を発揮します。博士は良質な結論を素早く導き出すために、以下のような6色のハット(帽子)に例えて手法を説明しています。

白ハット:「関連する事実、情報の洗い出し」
実際の情報・事実に基づき議論します。決して自分の意見・判断を下さず仮説は立てません。

赤ハット:「感情面の洗い出し」
理性ではなく、直感的な感情にフォーカスし、論理的な話はしません。

黄ハット:「出したアイデアのメリット・価値の確認」
ポジティブな面・メリットなど良い面だけを議論します。

・黒ハット:「出したアイデアのデメリット・懸念事項の確認」
欠点や危険な側面などネガティブ・リスクなどを考え最悪な状態を導き出します。

緑ハット:「解決策、アイデア出し」
あらゆる可能性について自由にアイデアを創出します。

青ハット:「俯瞰的な視点・意見の集約」
議論全体を俯瞰で見ます。冷静な視点で見るようにします。

6色のハットにはそれぞれ個別の役割=議論や思考があり、これらは決して同時に考えることはしません(交差させない)。各ハットには数分~30分以内の時間を配分し、順番に思考をしていきます。イメージとして、1つのハットを被っている間はほかのハットは被りません。この手法でハット1個につき10分の制限時間を設ければ、トータル60分で結論が導き出せることになります。

シックス・シンキング・ハットは、企業内会議のみならず、個人が深く思考する際にも絶大な効果を発揮すると言われています。膨大な情報の前で思考が逡巡しやすいマーケターにとって、創造性を向上さるための非常に優れた思考法となるでしょう。

 

海外SNSマーケターが押さえるべき『ソーシャルマーケティングスキル』

SNSマーケティングのニーズにはさまざまあり、そこにはストラテジストやデザイナー、アナリストなどのほか、企業のカスタマーサポートなど多くの役割を持つ人が関係してきます。当然ながら優れたコミュニケーションスキルは必要とされますし、ペースの早い環境でスムーズな意思の疎通ができることは大前提と言えます。

前述したシックス・シンキング・ハットやコミュニケーションスキルなどの基本を押さえたうえで、マーケターに必要とされるソーシャルマーケティングスキルを解説しましょう。

checkmark クリエイティビティ(創造性)の強化

SNSマーケティングにおいて、最も重要だと異口同音に述べられる要素が「創造性(クリエイティビティ)」です。
それはひとえにユーザーの反応から来るものですが、提供されるコンテンツに面白味を感じなくなると、ユーザーは即座にフォローを解除し、ブランドから離れてしまいます。「コンテンツが反復的である、つまらない」という評価はブランドにとって致命的です。

ユーザーと有意義な関係性を保つためには、常にフォロワーを惹きつける魅力的なアイデア、創造性の高い仕掛けが必須となるでしょう。SNSマーケターは常に新しいキャンペーンを考え出し、アイデアを駆使し、何百万人もの人々を夢中にさせるコンテンツを生み出さなければなりません。

ここでも創造性を向上させるため、シックス・シンキング・ハットを有効活用してみましょう。

checkmark ライティングスキルの向上

いかなるコンテンツでも広告でも、文章はデジタルコミュニケーションの中核をなします。
SNSマーケティングにおいて、どんなに簡単な投稿でもコンテンツの台本でも、書くスキルがなければ成り立ちません。単に文章を構成するだけでなく、いかに魅力的な見出しを付けるかも重要です。思わず内容を見たくなる、タップしたくなるようなコピーを引きだす能力は、マーケターにとって非常に重要だと言えるでしょう。ブランドの魅力をわかりやすく伝える紹介文、オンラインでの読みやすさ、箇条書きやナンバリングの工夫など、考えるべきポイントは山のようにあります。

ウェブのメインはビジュアルだと捉えられがちですが、どれほど興味深い写真や動画でも、優れた文章なしに機能することはありません。

checkmark キュレーション力のアップ

魅力的なコンテンツにするために、キュレーション力は主要部分を占めます。SNSマーケターにとっては非常に重要なスキルです。ターゲットユーザーの嗜好やコンテンツのソースに精通するのは当然のことながら、いつどんな情報を共有するか、その手段についても策を講じられることがポイントです。

checkmark スケジューリングの強化

マーケターが管理すべきものはたくさんありますが、特に重要なのは時間の管理と組織の管理です。
担当者は常に複数のタスクが同時走行しているのが一般的で、それらのプロジェクトをすべて運用する必要があります。誰しも体は1つ、1日は24時間しかありませんので、適切にスケジューリングする能力がなければ成り立たないでしょう。

アイデアを出して新たなキャンペーンを計画し、組織的に実施・運営する、さまざまなプラットフォームでユーザーと交流する、そんな目まぐるしいスピードの中で成果を上げるためには、簡潔なタスク管理が必要です。

checkmark カスタマーサポートとの連携

SNSマーケティングで重要なのは、密接になりやすいユーザーとの関係性を良好に維持することです。世界中のあらゆる企業で一様にユーザーとの密な関係が構築され、最重要視されています。
カスタマーサポートの存在は大きく、顧客満足度を高いレベルで維持できる企業だけが、評価を受け続けられる事実がそこにあるのです。優れたマーケターであればあるほど、カスタマーサポートとの連携を重視し、強固な組織を築いています。

マーケターとカスタマーサポートが同じレベルで市場を理解し、同じ価値観を持って対応できて初めて、ブランドの可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。

checkmark ユーザー交流の広域化

SNS、つまりソーシャルが相手である以上、個別のファンやユーザーとの関係性を厚くすることが非常に重要な要件となります。いかに多くの相手と有意義に交流し、支持を得られるかは命題と言えます。そのための場を設けたりイベントや仕掛けを企画したりするのは、マーケターの真骨頂と言えます。ただし、一定の固定ファンの機嫌だけを伺っていても将来性は望めません。

従来のユーザーを大事にしつつ、いかにユーザーとの関係構築の幅を広げるか、同時に常に新規ユーザー獲得の仕掛けや戦略を練るスキルが必須と言えます。

checkmark 課題発見力

木を見て森を見ずという状況にならないよう、常に全体像を把握したうえで課題を見出せるのが、真に優れたマーケターです。ロジカルシンキングと戦略的思考はマーケティングの基礎ですが、市場を理解するのと同時に検索やコンテンツなど、ウェブならではの仕組みも理解する必要があるのが特徴です。

見える相手ではないため、常に数字だけが頼りにならざるを得ないことも考慮する必要があるでしょう。上がってきた数値が何を意味するのか、その中にどのような課題が潜んでいるのかを読み解くことが何より重要です。そのためには定点観測も効果的で、毎日同じ方法で同じように分析し、全体像の変化をイメージすることも有効でしょう。

checkmark テクノロジーの最適化

ウェブマーケティングならではの戦略として、SNS上で機能するコンテンツ・しないコンテンツを見極め、画像や記事、動画やポッドキャストなどさまざまなメディア形式の効果を理解することも重要です。
そのためにはコンテンツとテクノロジーの最適化も必要となり、エンゲージメントやフォローを分析し、販売目標到達プロセスへ導く特定のセットを構築する必要があります。テクノロジーは日々進化するため、専門に踏み込んだ部分はしかるべき担当に委ねる必要があるかもしれません。

個人のスキルに頼るばかりではなく、組織としてスキルを擁する環境を築くことが重要となるでしょう。

checkmark 柔軟性とスピードのアップ

SNSの世界は常に流動的であり、その変化のスピードが驚く速いことは多くのマーケターが実感していることでしょう。シックス・シンキング・ハットの項目でも述べた通り、結論を導き出すまでにあまり長い時間をかけることは得策ではありません。

1つの課題に対し解決策を導くのにあまりに時間がかかってしまうと、すでに市場の状況はガラッと変化しているかもしれないからです。一度決めたことにも固執せず、常に柔軟に新しい状況に適応し、SNS環境の変化スピードに対応していける戦略が必要です。

checkmark 想像力とリーダーシップの強化

マーケット分析の結果導かれる結論は、市場やユーザーなどの情報を元に、最終的にはマーケターの経験則と想像力から導き出すものです。
組織を動かすのも、経営陣を動かすのも、顧客の感情を動かすのも、結局はマーケターの真義やリーダーシップであることは間違いありません。納得の行く結論を導くためには十分な数字や資料が必要ですし、説得するにはプレゼンテーション能力も必要です。

ただそこには市場の未来や顧客の将来的な動きを予測する想像力とそこへ向かってプロジェクトを動かしていくリーダーシップが戦略の要となることを覚えておいてください。

 

まとめ

海外SNSマーケティング担当者が、押さえるべき「シックス・シンキング・ハット」と、ソーシャルメディアマーケターが求められる10スキルをご紹介しました。SNS市場はソーシャルであり広域である以上、動きが早く全体が非常に流動的なのは避けられないことです。企業によってキャンペーンの目的やブランディングの方向は異なりますが、基本的な思考やスキルに関してはそう大きく変わることはないでしょう。ソーシャルメディアはこれからも重要なマーケティングチャネルであり、多くのハードワークを必要とするものの、利用できるパワーは絶大です。海外SNSマーケティング担当者はプラットフォームの全体像を捉え、ぜひブランドの向上とパフォーマンスのアップを目指しましょう!

 

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執筆者プロフィール


Kaita

宇佐美 海太 マーケティング部マネージャー

弊社の「デジタル x アナログマーケティング、コーポレートブランディング」を統括しています。東京生まれ、南欧育ち。ヨーロッパの生活は1年だけですが、人生が劇的に変わりました。自分を育ててくれた"日本と世界"への感謝を胸に、「日本と世界をつなげること」が生涯のテーマです。趣味はプロレス鑑賞・料理です。