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2020年07月20日

親日国・台湾デジタルマーケティング
~ 台湾のインターネット事情と人気のSNS ~

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親日国・台湾のデジタルマーケティング事情
~ 台湾のインターネット事情と人気のSNS ~

皆さんは台湾とはどんな国かご存知ですか?
親日国?観光地?小籠包?そんなイメージでしょうか?

近年、台湾では日本企業による越境ECが盛り上がっています。新型コロナウィルスの影響もあり、EC市場が拡大傾向にあること、距離が近く国際の配送料が安いこと、また親日国であり、日本製品需要が多いことなどが理由として挙げられます。コロナウィルス感染拡大前における台湾からのインバウンドに関しても、韓国、中国に次いで訪日外国人数第3位の年間490万人近く(JNTO 2019年調べ)が日本を訪れる訪日大国でした。

そんな台湾でビジネスを成功させるために外せないのが「SNSを活用したデジタルマーケティング」です。

同じアジア人、そして親日国として馴染みのある国とはいえ、やはり文化や思考は日本とは全く違う異国です。日本とは異なる言語や文化、国民性があり、それに伴いインターネット使用の状況や台湾で人気のSNS、トレンドや効果的なマーケティングの方法も違ってきます。

そこで、今回は「台湾の歴史」を理解すると共に、台湾で人気のSNSやその効果的なアプローチ法などをお伝えしていきます。

 

「台湾」を理解する

「台湾は中国なのか?」

台湾マーケットに進出しようとしている企業担当者の方でしたら、既にこの質問の答えをご存知の方も多いと思いますが、念のため「台湾」への理解を深めるという意味で、簡単に「台湾の歴史」からその答えを探ります。

台湾の歴史は複雑で、17世紀以降はオランダやスペイン・中国・日本などに植民地として支配され、日清戦争から第二次世界終戦までの約50年は日本が統治していました。
第二次世界大戦終戦後、約50万人の日本人が引き上げた後、中国本土から毛沢東率いる共産党に敗れた「中華民国」が、中国本土から台湾に押し寄せ、台湾を統治しました。これが現在の台湾=「中華民国」です。
現在は「一国二制度」として台湾を治めたい中国と、2016年から「一国二制度は絶対に受け入れない」との主張し台湾内から圧倒的支持を受けた女性初の総統「蔡英文」氏の主張対立が続いています。

台湾の正式名称は「中華民国」
中国の正式名称は「中華人共和国」です。

台湾の人口は2378万人
言語は主に中国語・台湾語。
日本と同様に民主主義資本主義です。

意外に知られていませんが、日本と台湾は現在でも「国交断絶」を行っています。
「えっ?親日と言われる台湾が日本と国交断絶?」と思われる方も多いかと思いますが、1972年に中国と日本の「国交正常化」で中国を承認する一方、台湾とは外交関係を断絶を表明しています。
しかし、表向きは国交断絶を表明していますが、形式的には非政府機関である「日本台湾交流協会」・「台湾日本関係協会」をそれぞれ設立し、貿易や文化交流など実務的な関係を継続しています。

2020年5月に発表された台湾の経済成長率は1.67%。2月時点の予測2.37%を下回るも、現在の新型コロナウィルスの影響は少なく、経済は安定しており、景気後退の予兆はなしとされています。
情報・通信機器・電子製品が好調で2桁成長を見せています。

 

台湾におけるインターネットの利用状況

では、台湾におけるインターネットの利用状況をみていきましょう。

Hootsuiteよると台湾人の86.5%(約2100万人)がインターネットを使用しており、その内の93%はモバイルユーザーで、モバイルからのインターネット利用時間は平均3時間43分/日。
ちなみに日本のモバイルからのネット利用時間は平均1時間32分/日となっており、台湾人はいかにモバイルを中心にインターネットを利用しているかが読み取れます。

有効的なアプローチ方法

ほとんどの台湾人がモバイルを経由してインターネットにアクセスしている現状から、台湾では外出先でも潜在顧客にリーチできる、ジオターゲティング(位置情報ターゲティング)が有効です。ジオターゲティングというのは、GPSデータを活用することでユーザーの位置情報を基にしたターゲティングを個々のデバイス単位に対して行うことです。

Googleのリスティング広告を活用し、「地名などのエリアを特定できるキーワードを含む検索」に対して、広告を配信することが出来ます。それに加え「Googleマイビジネス」を連携することでGoogleマップ上の検索に対しても広告を出すことが可能になります。
Googleマップ上で検索をしているユーザーは、その特定エリアでの情報を探している顕在層であるため、広告の費用対効果も良くなります。

ユーザーがモバイルで「地域名+業種名/サービス名」といったローカル検索をした際に、貴社のビジネス情報が検索結果上に表示されるようにしておくことがポイントとなります。

 

台湾におけるSNS利用状況

近年日本でもソーシャルメディアを活用したマーケティングが重要視されていますが、台湾のSNS利用状況はどうでしょうか?

台湾におけるソーシャルメディアのアクティブユーザーは総人口の88%であり、他の国と比較しても非常に高いSNS利用率となっています。1日平均2時間SNSを利用しており、1人当たり8.4個のSNSアカウントを持っています。私個人的に、Facebook、Instagram、LINE、YouTube、Tiktokの5つを普段利用していますが、台湾人の平均8.4個はとても多い印象ですね。

SNS利用者の年齢層は、ジェネレーションZ世代とミレニアム世代である15歳~39歳が多くの割合を占めています。この世代の特徴は自身の体験や写真をSNSへ投稿したりシェアすることへのハードルが低く、また友人や興味のある企業ページの投稿に対して活発的にコメントやいいね!をする傾向にあります。

彼らは良いと判断するとすぐにSNSでシェアをし、また逆に悪いと判断すると、同じように活発に拡散するので、SNS上での彼らのユーザー体験には気を遣う必要があります。

適当に選んだ画質の悪い商品画像を使用したり、同じ中国語だからといって中国と同じ簡体字で投稿したり(台湾人は繁体字を使います)などはもってのほか。

また、台湾人はカスタマーレビューや知人からのおすすめ、インフルエンサー/KOL*の意見を重視して商品やサービスの購入を決めることが多いとのことく、インフルエンサーとのコラボ企画やUGCの拡散による認知を狙うのが効果的といえます。

*UGC: User generated content。企業ではなく一般ユーザーによって制作・生成されたコンテンツのこと。
*KOL: Key Opinion Leader。中華圏で専門性を持ったインフルエンサーのこと。SNSや他媒体で特定のグループに対して影響力がある人達のことを指します。

 

台湾で人気のSNSは?


16歳~64歳のインターネットユーザーが過去1か月で使用したSNSプラットフォームランキング

上記は「台湾における2020年人気のソーシャルメディア」です。

Facebook」89%、「YoTube」89%、「LINE」86%

では具体的に、台湾でどのSNSをマーケティングに活用するべきなのでしょうか?
各ソーシャルメディアの効果的な活用法も併せてお伝えします。

 

\台湾人気№1SNSは「Facebook」/

台湾でもっともユーザー率が多いSNSはFacebookです。
なんと!使用率は世界「 第1位」です。

また、Brain.comの調査によると台湾のFacebookユーザーの約70%が動画又はオーディオコンテンツを視聴しており、その内の約70%が自身のフィードでシェア又は再投稿機能を使用してそれらを拡散したことがある伝えています。
さらに動画やオーディオコンテンツを視聴したユーザーの約60%が、視聴後にブランドを積極的に検索したり購入を検討したことがあると回答しています。ブランド認知を向上させたい企業様はFacebookで動画コンテンツまたはオーディオコンテンツを利用すると良いと思います。

Instagramは54%の利用率に留まっており、FacebookやLINEと比較すると利用率はまずまずと言えるでしょう。

筆者の個人的な意見ですが、Instagramの利用率が低い理由として、上記した通り知人やインフルエンサー/KOLのレビューや投稿を元に商品を選定しがちな台湾人にとって、「写真の”映え”」=「実際とは違う(信用できない又は参考にならない)」と感じてしまうのではないかと考えています。
しかし若者(10~20代)に絞るとInstagramの使用率は73%とグンっと上がるので、ビジネスのターゲット層が比較的若い場合はInstagramを活用したマーケティング施策も検討しても良いかもしれません。

 

\台湾No.1 メッセージアプリは「LINE」/

親日国・台湾デジタルマーケティング ~ 台湾のインターネット事情と人気のSNS ~LINE

インターネット利用者全体の89%がLINEユーザーであり、約1800万人が利用しています。
12歳~65歳以上まで幅広い年齢層に使用されているため、多くの台湾人にリーチ可能な媒体です。
女性と男性の使用割合に大きな差は見られませんが、女性の方がエンゲージメントをしやすい傾向にあります。

LINEはSNSというよりもメッセージアプリとしての位置づけで使用している方が多い印象です。また、LINEは主に日本でのみ使われているようなイメージがありますが、実際LINEを使用している日本人は人口比率で62%に留まっており、台湾では日本よりも多い人口比率75%がLINEを使用しているのが現状です。
年齢層も16歳~64歳まで幅広く利用されおり、またそのユーザーのうち94%は週に1時間以上もLINEを使っているとのことで、ユーザー数、使用時間ともに圧倒的に活用されています。

近年、台湾ではキャッシュレス決済が広まってきており、TWNICの調査では2019年では湾人の約25%がモバイルで決済をしていると回答しています。そのうち約50.8%がLINE Payを使用しており、他のモバイル決済の会社を差し置いて1位の使用率です。
「LINE Pay」はLINEアプリと連携しているので、使用履歴や残高の確認も簡単。利用金額によってはポイント還元率が高いのも人気の理由で、特に若者の間で多く利用されています。これらのことから、LINEは台湾人にアプローチするには絶対に外せないアプリといえます。

LINEを台湾マーケティング施策に活用する場合は、まず、LINEビジネスアカウントを開設することをお薦めします。ビジネスアカウントを開設する主なメリットとしては、下記などがあります。

  • LINE内に専用のホームページを持つことができる
  • 「友達」に対し定期的にセール情報やイベント情報等のメッセージを送ることができる
  • 「友達」のタイムラインに情報を都度投稿できる

さらにLINE広告を利用すれば、トークリストの最上部やLINE NEWS、タイムラインへ広告を配信してリーチすることも可能です。

 

\台湾No.1動画メディアは「YouTube」/

Hootsuiteの台湾でのYouTube検索語句調査によると「歌」「新聞(ニュース)」「直播(ライブ)」「音楽」「炮仔聋(台湾ドラマの名称) 」がもっとも多く検索されており、「YouTube」を活用して音楽を聴いたりニュースを見て情報収集を行っているのが見てとれます。

これは台湾におけるテレビ事情が関係しています。台湾ではテレビチャンネル数が日本と比較してもとても多く(100チャネル以上!)、オーディエンスが細かく分散されてしまうため、テレビコマーシャルなどを使用しての大規模なリーチを獲得することが難しいくなっています。そのため、テレビの代わりにYouTubeを使用したプロモーションが一般的になっているようです。

また、口コミの効果が非常に高い台湾では、YouTube使用してのインフルエンサーやKOLと親和性の高い動画でのプロモーションはかなり効果的といえます。戦略的に動画コンテンツの組み立てと運用していくことが重要なポイントとなるでしょう。

 

まとめ

今回は台湾でビジネスを成功させるために抑えておくべきSNS、Facebook・Line・YouTubeを取り上げてご紹介しました。 日本でもSNSマーケティングは重要視されてきていますが、日本での方法をそのまま台湾に当てはめて行うのは危険です。Twitterが全然使われていないInstagramの使用率が(現在は)低いインフルエンサー/KOLの力が圧倒的など台湾独自のSNS文化があり、日本と同じように考えて無駄な消費を増やさないようにしましょう。また、SNSの流行はかなり変化が速いため、数カ月には別のSNSプラットフォームの人気が上昇し、もうFacebookでのマーケティングは効果的でないなんてこともあり得ます。海外マーケティングについての最新情報をご自身で日々収集するのは難しいので、海外マーケティングを検討する際には一度現地のマーケに詳しい専門家や弊社にぜひ相談してみて下さい。今回の記事が少しでも御社の海外マーケティングに参考になれば幸いです。

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執筆者プロフィール


美樹西川

Miki Nishikawa 

たれ目の関西弁といえば私です。 大学時代にタイの大学に留学した経験、 東南アジア全土をその場その場で出会う人達と共にバックパックした経験から「使える英語」と「サバイバルタイ語」、そして「値切る技術」を体得。 大学卒業後は、オーストラリアの企業で数年間マーケティングを担当し、日本に帰国後インフォキュービックに入社しました。 現在はデジタルプロモーションチームに所属し、毎日ウキウキ働いています。