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2022年08月18日

LinkedInで広告配信しよう!
~超簡単・企業ページ開設から広告出稿・配信まで~

LinkedIn広告を配信する!企業ページ開設から広告配信まで (1)

世界最大のビジネス特化型ソーシャルメディア「LinkedIn」。全世界で8.5億(2022年8月時点)が利用しているにも関わらず、日本ユーザーはたったの300万人しかおらず、日本企業に至っては、広告出稿などのマーケティングに活用している企業はまだまだ多くありません。

日本では「転職・英語」のイメージが強く、「ハードルが高い!」「ビジネスに親和性はあるの?」など、疑問に思われている方も多いかもしれませんが、海外に目を向けてみると、信頼性の高い有効なツールとして世界中の多くの企業が積極的にLinkedInの活用を始めています。

事実、2021年米国B2B企業がディスプレイ広告に消費した50億9000万ドルのうち、32%をLinkedInが占め、最も高いシェアを誇る媒体の1つとなりました。

LinkedIn display ad 2022
<eMarketer-US B2B Advertising Forecast 2021>

今回は、このLinkedInを海外向けビジネスに活用するための基本となる、LinkedInの企業ページの開設から広告配信までを網羅した「LinkedIn広告 活用術」をご紹介します。これからLinkedInを活用した海外マーケティングにご興味のあるマーケター方、必見です。

目次

 

B2B企業がLinkedInを活用するべき理由

LinkedIn広告活用術 LinkedInを活用すべき理由

近年企業がLinkedInを活発に活用し始めた理由として、以下の4点があげられます。

  1. ビジネスに特化したユーザーが群を抜いて多い
  2. ユーザー情報の正確性
  3. LinkedInならではのターゲティングセグメント
  4. 使用目的が「ユーザー⇔企業」で合致している

LinkedInが他のソーシャルメディアと違う大きな特徴の1つは、やはり「ビジネスユーザー」が多いという部分ではないでしょうか。6500万人以上のビジネス上の意思決定者がLinkedInを利用しており、既に世界中の5700万社以上の企業がLinkedInを活用しています。

欧米圏では、日本で名刺交換をするように「LinkedInアカウントを交換し合う」という使われ方も慣習化してきており、登録情報を偽ることについては社会的に非常に厳しい目を向けられることになります。そういったLinkedInの文化的浸透性も背景となって、他のソーシャルメディアと比べて、ユーザーの登録情報が非常に正確である点、そしてその登録情報を活用したターゲティングが可能な部分もLinkedInの大きな特徴と言えるでしょう。

また、FacebookやTwitterユーザーの利用目的が「楽しむため・友人との交流」といった娯楽目的に対し、LinkedInユーザーがLinkedInを利用する目的は「新しい機会を得たい・専門家から学びたい」といった、「ビジネスに対する意欲的なマインドセット」が備わっており、積極的にビジネス情報に関わりたいというユーザーと企業の利用目的が合致していることが伺えます。

 

LinkedIn広告配信の手順

LinkedIn広告を配信する!企業ページ開設から広告配信まで

では、早速、LinkedIn広告を始めるまでの手順をステップバイステップで解説していきます。LinkedIn広告を配信するためには、LinkedInの企業ページが必要となるため、まずは企業ページの作り方をご説明いたします。とはいえ、LinkedInの企業ページの開設はわずか数ステップで完了するため心配は無用です。

※LinkedInの企業ページの開設には、まず個人アカウントの作成が必須になります。個人ページを開設していない方は、個人アカウントの作成から始めましょう。

 

【企業ページの開設】

LinkedInアカウントにログインします。ホーム画面右上の「その他」をクリックします。

LinkedIn広告のいろは

 

②クリックすると表示される右帯下部より「会社ページを作成+」をクリックします。

LinkedIn広告のいろは

 

③ 作成するページの種類を、オプションの中から選択します。

  • 会社
  • プロモーションページ
  • 教育機関

LinkedIn企業ページの作り方2022

 

④「会社ページ名・アイコン・会社概要・プロフィール」など「基本的な要素を入力します。

LinkedIn企業ページの作り方2022
必要項目を入力したら、チェックボックスに✓を入れて、「ページを作成」をクリックします。

⑤「ページの作成を開始しましょう」をクリックして、企業ページを完成させます。たったこれだけで会社ページの作成が完了です!

 

【広告アカウントの開設とリンキング】

企業ページのセットアップが完了したら、次に広告配信用の広告アカウントを開設しましょう。LinkedInに広告を掲載するには、「キャンペーンマネージャー」で「LinkedIn広告アカウント」を作成する必要があります。広告アカウントを作成することで、アカウントマネージャー・請求責任者のアクセス権限が自動的に付与され、他のメンバーを広告アカウントに追加することが出来るようになります。

①広告アカウントの開設を行います。個人アカウントにログインし、【その他】→「広告掲載」をクリックします。

LinkedIn企業ページの作り方2022

 

②「アカウント名」を追加し、支払い通貨を選択して、企業ページを関連付けましょう。支払い通貨や企業ページはアカウント作成後に変更することが出来ないので注意しましょう。

LinkedIn広告 広告マネージャー開設

画面インストラクションに従って、広告アカウントと企業ページとの紐づけが完了したら、広告アカウントの開設は完了です。

 

【トラッキングタグの発行と設置】

広告アカウントの開設が完了したら、その広告アカウントに紐づく計測タグの発行が出来るようになります。広告施策の放置にならないよう、必ず計測タグを発行して広告の効果測定を行いましょう。

 

【広告キャンペーンの作成】

LinkedIn広告の管理ツールであるキャンペーンマネージャーを使い、LinkedIn広告のキャンペーンを作成・公開・効果測定を実施します。現在、LinkedIn広告は200以上の国・地域に23か国でアプローチすることが可能になっています。広告運用は以下の6つのステップで進めていきます。

①新規キャンペーンを作成してグループに割り当てる

②キャンペーンの目的・広告フォーマットを設定する

③ターゲットオーディエンスの設定

④入札単価・予算・スケジュールの設定

⑤クリエイティブ作成

⑥配信開始スタート!


⑦分析

⑧最適化

タグのWebページへの埋め込みと並行して、広告キャンペーンの作成入稿作業を進めていきましょう。キャンペーンを作成するためには、「ターゲットオーディエンス」と「広告素材」の2つが必要となります。また、マーケティング目標をもとに「どの場所」の「どんな人」に「どんなメッセージ」を「どう届ける」のかじっくりと検討しましょう。

 

point マーケティング目標に基づいたキャンペーン目的

LinkedInの広告配信は、マーケティング目標に基づいた以下の7種類の目的から選択することができます。

  • ブランド認知度:製品・サービス・企業など、より多くの認知を獲得します。
  • ウェブサイト訪問広告をクリックする可能性が高いユーザーへ表示され、ウェブサイトやLP、その他のURLへの流入を促します。
  • エンゲージメント:いいね・コメント・シェア・企業ページフォロー・企業ページへのクリックなど、エンゲージメントを高めます。
  • 動画視聴:より多くのユーザーに動画の視聴を促します。
  • リード獲得:広告をクリックしたユーザーをLinkedInプロフィールデータが入力されたリード獲得フォームへと遷移させます。
  • ウェブサイトコンバージョン:ウェブサイト上のリードを追跡し、定義したアクションを推奨します。
  • 求人応募者:求人広告を閲覧・クリックする可能性の高いユーザーに広告が表示され、多くの応募者の獲得を目指します。

 

point 広告フォーマット

1つのキャンペーンに対してい使用できる広告フォーマットは1つだけです。利用できる広告フォーマットは、以下9種類ありますが、選択するキャンペーン目的によって異なります。キャンペーンの目的と利用できる広告フォーマットはこちらからご確認ください。

  • シングル画像広告:1枚の画像で構成され、フィード内に直接表示されます。
  • カルーセル画像広告:複数枚の画像をカルーセルスタイルの広告に連続して表示します。
  • 動画広告:動画広告を使用することで、豊富な情報をユーザーに届けることができます。LinkedInアクティビティフィードにネイティブ広告として配信します。
  • イベント広告:スポンサードコンテンツ広告フォーマととして、フィード内に表示されます。
  • テキスト広告:見出し・短い本文・画像で構成されるテキスト広告は様々なマーケティング目的で利用可能です。
  • メッセージ広告:LinkedInメッセージとしてネイティブ広告を表示することができます。メッセージティストは最大で500文字まで、最大で20文字以内のCTA、ランディングページとなるURLは必須です。特定の期間内にユーザーがスポンサードメッセージを受信できる回数は制限されています。
  • フォロワー広告:LinkedInページやプロモーションページのフォローを促す広告を配信します。ユーザーごとにカスタマイズされた広告文には、ユーザー名と企業名が掲載されます。
  • スポットライト広告:ユーザーごとにカスタマイズされたプロフィール写真や企業名、役職などLinkedInプロフィールデータに基づいた情報が表示されます。
  • 求人広告:条件の合うユーザーに、求人案件をプロモートして、案件へのクリックを促進します。人材に合わせた広告を関連する候補者に推奨します。

【配信スタート!】

あとは、入稿した広告素材の媒体審査が通れば、晴れて広告配信が開始できる状態となります。

 

さいごに

LinkedInはB2Bマーケティングにおいて、もはや欠かせないプラットフォームへと成長しています。実に世界中の幹部マーケターの91%が「LinkedInが質の高いコンテンツを見つける最高の場所だ」と評価しています。海外向けB2Bマーケティングを実施するなら、この理想的な場を使わないという選択肢はありません。

「まずは、話を聞いてみたい」「LinkedIn施策を実施しているが効果が出ない」など、ぜひ、お気軽にご相談ください。

LinkedI商品ページ用バナー

 

吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。