信じるか信じないかはあなた次第!
広告運用者が語る「Google 広告」 都市伝説
こんにちは。株式会社インフォキュービック・ジャパン デジタルプロモーションチームの大田です。
欧米や東南アジア等、海外へのWEBマーケティング戦略において「Google広告」の攻略は必須となっています。そんなGoogle広告ですが、この業界に長くいるとよくいろいろな噂を聞く機会があります。
「○○はないってGoogleさんは言ってるけど、本当のところ違うよね?」
「本にはこう書いてあったけど実際は…」
などなど。都市伝説化している情報もちらほら。
そこで今回は、広告運用者の目線から、Google広告に関するブラックボックスな情報をいろいろと紹介したいと思います!本件、かなり個人的な主観が混ざっていますので、都市伝説の記事を読む気持ちで気軽に読んで流して頂けると嬉しいです。
<都市伝説1>
Google広告の広告費を上げるとSEOの順位が上がる?!
「Google広告の広告費を上げればSEOの順位が上がるって本当ですか?」しばしば、クライアント様から質問される項目の1つです。特に海外SEOはなかなか難しく「Google広告の予算を上げてSEOの順位が上がるならば、予算を投資したい!」という気持ちも理解出来ます。
結論
「可能性は極めて低い」
SEOは様々な評価指標により常に順位が変動している(常にGoogleのアルゴリズムも変わっている)ため、「これをやれば絶対に上がる」と言い切れる項目は少ないです(やった方がいいことややってはいけないことはある程度の定石化はされています。)
しかし、一応、ゼロとも言い切れません。例えば下記のような理論は、一応通ります。
しかし、この評価をどこまでGoogleがしているかは検索エンジンの開発をしている担当者のみぞ知るところ…。広告からの流入分は評価の対象外の可能性もあります。
<都市伝説2>
「Google広告」なのにGoogle以外の検索エンジンにも広告が出る?!
「え?どういう意味?」「Google以外の検索エンジンにGoogle広告を出稿する事が出来るの?」と思うのが普通と思います。でも、実は…
結論
「出せます!」(が、どこにどのくらい広告が出ているかの詳細は不明)
簡単に説明すると、あまり使われていないマイナーな検索エンジンなどは、検索結果の広告枠が自社システムによる広告ではなくGoogle広告を採用している場合があります。(リスティング広告のシステムを開発するよりGoogle広告と提携したほうが良い、という判断のようです。)
<参照:Google広告>
上記の「検索パートナー」がその部分にあたります。しかしこの検索パートナーですが、管理画面上でどの検索エンジンでどのくらい検索されたかまでは確認することができません。日本であればまだある程度予想はつきますが、世界各国で使われているニッチな検索エンジンって…?その地域でしか使われていない検索エンジンもあるので、もしかしたら思いもよらぬところで広告が表示されてしまっているかも?!
「検索パートナー」への広告出稿をするかしないかはあなた次第です。
<都市伝説3>
実は「アカウント全体の品質スコア」が存在する?
品質スコアはキーワード毎にあります。
これはリスティング広告をやったことがある人なら皆さんご存知だと思います。
しかし、よく聞く噂で「アカウント全体でも品質スコアがある」という説が…。
結論
アカウント全体の「健全スコア」はあります。
検索ネットワーク向けアカウント健全性スコア(ベータ版)というものは存在しており、表示オプションや広告ローテーション最適化など、「Googleが推奨するプロダクト」を導入していくことでこのスコアは向上していきます。
<参照:Google 広告の最適化>
しかし、これはあくまで各プロダクト導入を促すための指標であり、実際の「アカウントそのものの品質スコア」ではありません。
実際にGoogleさんに質問をしてみたところ、Googleからの回答は「そのようなものはございません。」とのこと。サポートセンターのスタッフやや代理店担当の営業さん、元Googleの社員さんなど、あらゆる人に聞いてみたが、口をそろえて皆「ない」とおっしゃっています。
しかし、これは「ない」と社内で説明されたから「ない」と答えているのであって、実際のところはGoogle広告の開発者のみぞ知るところ…。本当はアカウント全体の品質スコアもあるかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です。
まとめ
結局は開発者次第という答えとります。詳細が公開されていない情報も多く、あくまで憶測の範疇を出ません。実際の運用では上記については気にせず、Googleが推奨しているやり方で運用・改善を繰り返すことがKPI達成への近道です!しっかりとプランを立ててPDCAを回していきましょう!
デジタル広告を通じたグローバルマーケティングに関して疑問・課題などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。


大田 邦存
1981年千葉生まれ。高校時代ロンドンサマースクールに参加。青山学院大学経済学部卒業。 Web専門の広告の広告代理店で、SEM、純広告などのWeb広告の運用・営業に従事。両親が外資系航空会社に勤務していた経緯もあり、元々海外に興味が強かったことから、「日本と海外を繋ぐ」というインフォキュービックの理念に惹かれて入社。現在は、デジタルマーケティングチームの一員として、海外展開を希望されるお客様の要望に答えるべく奮闘中。趣味は海外旅行(100ヵ国以上旅行)、ポータブルオーディオ。