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理論的に学ぶ
2019年12月03日

グローバル動画マーケティングに必須な「HHH戦略」とは?

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HHH戦略とは

 

グローバル動画マーケティングに必須な「HHH戦略」とは?

ネット環境を大きく変える可能性を秘めた5Gの利用開始が、日本国内でも刻々と迫っています。5Gの特徴の1つ「超高速」は、大容量の動画を一瞬でダウンロード可能であることから、5G環境おいてはますます動画の果たす役割が増すだろうと考えられています。そのため多くの企業は「動画マーケティング」に取り組み始めていますが、苦労して作成した動画が功を奏した企業はほんの一握りのようです。動画マーケティングにおいて成果を上げるためには、一体何が重要なのでしょうか。そこで本記事では、動画マーケティングを行う際に必須となる「HHH戦略」について紹介します。

1.HHH戦略とは?

HHH戦略」とは、Googleが提唱している、Youtubeを利用した動画マーケティングの際に重要となる戦略です。

頭文字がHで始まる3つの動画「Hero動画」「Hub動画」「Help動画」を作成し、それぞれの動画を「適切な場所」「適切なタイミング」で配信することで、動画マーケティングにおいて大きな成果を上げることができるという戦略です。


<Think with Google : Help,Hub,Hero Content>

では、Googleが提唱する3つの動画の特徴について見ていきたいと思います。

【Hero動画】

Hero(ヒーロー)という名前からも分かるように、大衆(潜在顧客)に対し「企業の知名度を一気に高める」ことを目的にした動画です。人々は、面白い動画や感動する動画に出会った際、その動画を友達や家族に共有し、SNSで拡散します。それにより、動画を制作した企業の知名度が急上昇し、自社ウェブサイトへの誘導が可能となります。つまり、自分たちの企業を知ってもらうために、面白いコンテンツや人々に感動を与える内容で構成され、一気に人気を得るための動画です。

【Hub動画】

Hero動画で知名度を獲得することも大切ですが、企業にとってより大切なことは、いかにコンバージョンを獲得できるかということです。小売店であれば商品を売る必要がありますし、サービス関連業界であれば契約を締結することが重要です。Hero動画で自社に興味を持ってくれた人々(見込み顧客)のために、自社の製品やサービスの魅力を伝えることでコンバージョンに繋げることがHub動画の主な目的です。

【Help動画】

自社の顧客となってくれた人たちが、自社とより結びつきの強い顧客になってくれるように、商品の使い方のハウツーやサポートに関する情報を含んだ動画がHelp動画です。顧客が自社から離れないようにがっちりと掴まえておくための動画です。

2.なぜ今HHH戦略が重要なのか

今から5年も前に提唱されたHHH戦略ですが、なぜ今HHH戦略を考えることが重要なのでしょうか。それは、多くの企業が動画マーケティングにおいて見事に失敗しているからです。

多額の費用と膨大な時間をかけて作り上げた動画であっても、その動画が成果につながらなければ意味がありません。その一方、HHH戦略を理解し、この3つの動画を「適切なタイミング」かつ「適切な方法」で公開することで大きな成果が期待できます。もし、動画マーケティングが上手くいっていないとお考えの方は、ぜひHHH戦略の視点から見直してみてください。

3.HHH動画を作成する際のポイント

では、HHH動画を作成する際には、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。動画作成の際のポイントを、動画マーケティングに成功し注目を集めている中国のスマートフォンメーカー「One Plus」が配信する動画で検証していきましょう。

【Hero動画作成のポイント】

Hero動画作成のポイントは、視聴者の感情を揺さぶる何らかの仕掛けを意図的に組み入れるということです。Hero動画の目的は多くの視聴者に見てもらい、自社のことを知ってもらうこと。そのためには「面白い」「きれい」「感動する」「ワクワクする」などの人間の感情を揺さぶる何らかの仕掛けを取り入れることが重要です。

また、動画は全体で1つのストーリーを作ることが多いのですが、多くの動画視聴者は「最初の数秒で動画視聴を継続するかどうか」を決定します。そのため、動画開始から15秒までの間に印象的な仕掛けを仕組むことで、動画を最後まで見てもらえる確率が各段に高まります。

以下の「One Plus」が配信するHero動画は、公開からわずか1年半で動画再生回数4000万回を達成しました。未来をイメージさせる動画構成で視聴者を惹きつけると同時に、デバイス性能まで紹介してしまうという計算されつくした贅沢なつくりです。AppleやSAMSUNGデバイスユーザーも、この動画を見たらOne Plusのウェブサイトを一度は覗いてみようという気持ちになってしまうのではないでしょうか。

 

【Hub動画作成のポイント】

Hub動画作成の目的は「いかにコンバージョンにつなげるか」であるため、Hub動画作成の際には自社製品やサービスの強みを前面に押し出したつくりにすることが重要です。「これまでの自社製品や他社製品との違いは何なのか」また、自社の商品やサービスを購入することで購入者に「どのようなメリットや未来が待っているのか」を端的かつ印象的に説明することが重要です。

以下のHub動画では、わずか2分弱の商品紹介動画の中で、新商品の優れた機能性およびデザイン性を過去の商品と比較しながら紹介し、見込み顧客の興味関心を強く惹きつけ、コンバージョンに繋げることに成功しています。

 

【Help動画作成のポイント】

Help動画作成のポイントは、いかに顧客視点に立てるかです。Hero動画やHub動画と比べると動画のクオリティは低くても構いません。しかし、商品やサービスを購入した後、顧客がどんな事で困るかを詳細に分析し、何を目的に配信した動画なのかをはっきりさせ、その商品やサービスの扱いを苦手といている人でも理解できるように、わかりやすい表現で説明することが重要となります。

以下のHelp動画の目的は、商品をネットで購入した際にどのような付属品が含まれているかわからない、という顧客の不安を取り除くことです。再生回数は3年経過した今でも30万回弱とOne Plusの他の動画と比べると多くはありませんが、ネットでの購入を不安に感じていた人々は、この動画を視聴することで安心して購入を行うことができます。

 

4.HHH動画活用の際のポイント

上記のポイントを押さえつつ、高度に戦略化された動画を作成し、それらの動画をいかにして公開するかが重要なポイントとなります。たとえば、Hero動画を自社Webサイトに張り付けておくだけでは効果が乏しいことは想像に難しくないでしょう。

特に「Hero動画」に関しては、「公開のタイミング」と「拡散方法」が非常に重要です。

Hero動画の「適切な公開のタイミング」は「期待の大きい新製品を発売する前」や「大型のプロモーションを行う前」が適しているといわれています。なぜなら、Hero動画で集めた見込み顧客を新製品のHub動画に誘い込み、そのままコンバージョンに繋げられるからです。

「適切な拡散方法」に関しては「SNS」を利用することが一般的です。YouTubeのTrue View広告などの人気が高いですが、動画の前半部分を印象的な内容にしない限りはスキップされてしまうことも多く、どのような方法で拡散するのかもイメージしながら動画作成に取り組む必要があります。

また、これらの動画で海外の顧客を取り込みたい場合は、動画の質だけでなく「多言語動画を作成する際のポイント」にも留意する必要があります(「多言語動画作成のポイントに関しては過去の記事をご参照ください)。さらに各国における主要SNSや検索エンジンを効果的に活用したり、国ごとのマーケティングの特徴も理解した上で戦略を練る必要があります。

 

5.おわりに

本記事ではGoogleが提唱するHHH戦略について紹介してきましたが、HHH戦略の趣旨については比較的容易に理解できるかと思います。しかし大切なことは、実際に「動画を作成」→「動画を効果的に拡散」→「コンバージョンを得る」ことです。動画作成の技術、デジタルマーケティングの技術、また、世界進出をお考えの場合は海外マーケティングへの深い理解も重要になってきます。


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執筆者プロフィール


Kaita

宇佐美 海太 マーケティング部マネージャー

弊社の「デジタル x アナログマーケティング、コーポレートブランディング」を統括しています。東京生まれ、南欧育ち。ヨーロッパの生活は1年だけですが、人生が劇的に変わりました。自分を育ててくれた"日本と世界"への感謝を胸に、「日本と世界をつなげること」が生涯のテーマです。趣味はプロレス鑑賞・料理です。