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2021年06月23日

地球が生んだ「世界のベストマーケター6傑」
~フォード・クロック・オグルヴィ~

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マーケターの使命。それは「人の心を動かすこと」。

テクノロジーの変化や環境の変化など、急速に変化する現代社会において、人々の心を捉えることは困難になってきています。ましてや、デジタルマーケティング業界では、最新のテクノロジーやトレンドを把握し、次から次へと生み出される「アプリ・SNS・分析ツール」に関する知識やノウハウを常にアップデートすることが必要です。さらには、ユーザーに響くコンテンツを創造しながら、複雑化し続けるタッチポイントでユーザーの心を惹きつけることを求められる…
まるで、絶え間なく変化するジェットコースターに乗っているかのよう。

情報量の多い現代においては、デジタル空間で他社との差別化をはかり、存在感を示すことがかつてない程難しくなっています。言い換えれば、単に情報を発信するだけでは情報の波に埋もれてしまうのです。

マーケターにとって、急激に変化するVUCA(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代に適合し、荒波の中でビジネスを成功に導く最適な戦略を導き出すことは途方もなく難しく感じるかもしれません。

しかし、古今東西、世界で影響力を持つリーダー達は、「マーケティング」という言葉や手法が生まれる以前から、人々を魅了し、心を捉え、行動させることに成功してきました。マーケティングの定義を「人の心を動かし、行動を起こさせること」としたときに、彼らは偉大なリーダーであるとともに最高のマーケターでもあったのです。

今回は、地球上に生まれた6人の偉大なリーダー・グローバルマーケター達に迫ります。

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア


< YouTube -I Have a Dream speech by Martin Luther King .Jr HD>

“I have a dream. ” /「私には夢がある」

世界を変えた彼の演説。
アメリカの公民権を主張したマーティン・ルーサー・キングは、「世界から人種差別をなくすこと」に強い志を持っていました。日常的に差別が横行していたアメリカという状況にあって、キング牧師は、今めのまえの差別という問題を糾弾するのではなく、燃えるような「情熱」と「夢」を語ったのです。自分の「夢×情熱=ビジョン」を共有し、人々にインスピレーションを与え、行動を促しました。

また、彼は戦略的なパートナーシップとの関係構築にも取り組みました。アフリカ系アメリカ人など同じ価値観を持つ人々だけではなく、コミュニティの外部のリーダーたちとも関係を構築しようと努めたのです。この別け隔てなく輪を創る姿勢は、当時の人々の心を鷲掴みにしました。

インターネットのない1963年8月。炎天下のワシントンに25万人の人々が集まり、彼の演説を聞きました。この時の参加者の約25%は白人だったとも言われています。1965年セルマの行進で最前線に立っていたのは、ユダヤ系宗教指導者や修道女たちでした。

「アイデア・目標・使命」を周囲の人々と共有することは極めて重要です。世界を変えるという大胆な夢を語り、ビジョンを共有する。そうして戦略的に人々を巻き込み、行動・ムーブメントを起こさせる。まさに、キング牧師はビジョンドリブン型の名マーケターと言えるでしょう。

ヘンリー・フォード


<YouTube –Henry Ford Vintage Film Footage from 1915 – 1930>

ヘンリー・フォードは39歳で自動車会社「フォード」の基礎を築きました。その後フォード社は、世界で最も収益性の高い自動車会社の1つになりました。偉大な戦略家でもあったヘンリー・フォードは、世界初の自動車の移動組み立てラインを開発し、自動車の大量生産を実現しました。当時、富裕層の好奇心を満たすものだった自動車を、中流階級の人々向けの実用的な輸送手段へと変化させました。

彼は自動車事業をスタートさせる前に「どのような人が自動車を買うのか、どのくらいの価格で買えるのか、自動車に何を求め、何を必要としているのか」など、徹底的にマーケットを調査しました。また、フォードは「顧客が気づいていない問題」を見つけ出し、それに対する解決策を提供することを大切な信念としていました。

“If I had simply asked people what they wanted, they would have asked me for faster horses!” /「もし、私が人々に何が欲しいかと単純に訪ねていたら、彼らはより速い馬を求めていただろう」

“There are no big problems; there are just a lot of little problems.” /「どんなことでも、本当に難しいことはありません。大きな問題ではなく、小さな問題に分解できないことはありません」

フォードは事業全体をいっきに立ち上げるのではなく、まず「調査」「製品開発」そして次に「価格設定」を考えたうえで、「広告」を検討するという明確なプロセスを踏みました。

この4P分析に通ずる市場調査を基に、顧客視点に立ったプロダクトを開発する姿勢は、まさにマーケターそのものです。

 

レイ・クロック


<YouTube – Ray Kroc Documentary McDonalds History >

ミキサーの販売員であったレイ・クロックは、もともとあったマクドナルド兄弟のハンバーガー屋のフランチャイズ権を獲得。52歳の時にマクドナルドシステム会社を設立してフランチャイズ化し、世界一のハンバーガーチェーンへと育て上げました。

彼はマーケティングと広告を活かした積極的なビジネスを行いました。「ハンバーガー」という製品そのものに焦点を当てる「プロダクト志向」ではなく、顧客が製品に何を求めるかに焦点を当てる「マーケティング志向」を取り入れて経営を行ったのです。1955年当時からすれば、この「マーケティング志向」は新しいタイプの経営方式だったそう。

レイ・クロックは、順調な事業拡大に伴い「徹底的な市場分析」と「市場分析に基づく商品開発」「ターゲット市場に合わせたパッケージ設計、及び価格設定」を実施。加えて、マクドナルドは設立の早い段階で広告に多額の投資を開始しています。マクドナルドは1967年に米国全土を対象とした広告キャンペーンに230万ドル、売上の1%を費やしました。マクドナルドとしても初めての取り組みです。これは、ファーストフードチェーンとしては前代未聞の広告出稿金額だったそうです。また、子供達にアピールするためのピエロ(ロナルド・マクドナルド)をアイコンとして起用。1973年頃には大統領の名前よりもロナルド・マクドナルドが子供達に親しまれていたそうです。

彼は多くのインタビューに答え、ビジネスの成功を示唆する多くの印象的な言葉を残しています。

“I didn’t invent the hamburger. I just took it more seriously than anyone else,” /「私はハンバーガーを発明したわけではありません。私はハンバーガーを発明したのではなく、他の誰よりも真剣にハンバーガーと向き合っただけだ」

 

デイヴィッド・オグルヴィ


<YouTube –David Ogilvy: Essentials>

「マーケティングの父」「広告の父」とも呼ばれる、世界で最も成功したビジネスマンの1人、デイヴィット・オグルヴィ。彼は38歳で広告代理店事業を創業した当時は「資格もなければ、顧客もなく、銀行には6,000ドルしかなかった」ところからのスタートだったそう。現在、Ogilvy&Mather Worldwideは世界中に30カ国以上にオフィスを構えるまでに成長しました。

彼は創造性に優れ、徹底した市場分析、テストを行ったことで有名です。「A/Bテストのパイオニア」との異名を持つ彼は、設立から3年で世界でもっとも有名なコピーライターと評され、1962年アメリカのタイム誌は彼を「現代の広告業界で最も有名な魔法使い」と評価しています。

彼の最大の成功例の1つが、

“Only Dove is one-quarter moisturizing cream” /「ダヴだけが4分の1が保湿クリームで出来ています」

という広告文。このキャンペーンにより、Doveはアメリカで最も売れる石鹸になったのです。優れたマーケターは、既成概念にとらわれずに考え、創造的でユニークな方法を考え出すことができなければなりません。

オグルヴィは退屈な広告を嫌いました。そして、飛び抜けた創造性をもって人々の心を魅了し続けた彼はこのような言葉を残しています。

“Advertising should be true, credible and pleasant. People do not buy from bad-mannered liars.” /「広告は、真実で、信頼できて、楽しいものでなければならない。人は行儀の悪い嘘つきからは買わない」

 

スティーブ・ジョブズ


<YouTube – Steve Jobs on Marketing>

Appleの共同創始者であり、倒産寸前であったAppleを、世界を牽引する大企業の1つまで成長させるとともに、「マーケティングの天才」とも呼ばれ、人々を熱狂させ惹きつけたのがこのスティーブ・ジョブズです。

彼は徹底した「デザイン志向」と「高い顧客体験」を追求し、優れた商品を次々と開発しました。また、製品やサービスを売るのではなく、自らの考えを語ることで、人々を単に「商品の購入者」ではなく「熱狂的なエバンジェリスト(熱狂的で忠実な顧客)」に変化させたのです。


<YouTube-  Apple Think Different >

1997年にAppleが行った広告キャンペーン「Think different.」。この広告は、Apple製品には一度も触れることはなく、Appleの思想・哲学だけが語られます。

「例えクレイジーと言われようが、情熱を持った人たち、世界を変えると本気で信じた人たちが、世界を変えることができる」と語ったスティーブ・ジョブズ。

1997年のスピーチで彼はこう語っています。

“To me, marketing is about values. This is a very complicated world, it’s a very noisy world. And we’re not going to get the chance to get people to remember much about us. Nor company is. So we have to be really clear on what we want them to know about us.” /「私にとって、マーケティングとは価値観のことです。この世界は非常に複雑で、とても騒がしい。そして、私たちのことを多くの人に覚えてもらうチャンスはありません。どの企業もそうです。だからこそ、『自分たちの何を知ってもらいたいか』を本当に明確にしなければならないのです。」

 

イーロン・マスク

<YouTube – IT WILL GIVE YOU GOOSEBUMPS – Elon musk Motivational video>  

現代において「マーケティング」と「メディア戦略」の天才、それはイーロン・マスク。Tesla、SpaceX、SolarCity、The Boring CompanyやOpenAIといった先進的なベンチャー企業を次々と立ち上げ、常に世界中に話題を振りまいています。彼が語るビジョンは、人々を魅了し、熱狂的なファンを世界中に生み出し、数多くのビジネスを成功に導いています。

イーロン・マスクはソーシャルメディアや既存メディアを戦略的かつ最大限に活用することで、ユーザーとインタラクティブに繋がります。一人ひとりの顧客と密に繋がることで、「企業としてのミッションやビジョン」を人々の心に浸透させることに成功しているのです。さらに、ときにウェットに富んだメッセージは、世界中のフォロワーとの心理的/エモーショナルな結びつきを強め、より強いブランドエンゲージメントの実現にいたっています。

彼の優れたマーケティング戦術は下記ブログで詳しく解説しています! 併せてチェックしてください。

「マーケターとしてのイーロン・マスク」
~稀代の起業家が世界の心を動かす~

 

まとめ

マーケティングの定義を「戦略・戦術によって、人々の心を動かし、行動を起こさせること」としたとき、歴史上の偉大なリーダー達を振り返ってみると、彼らは同時に優れたマーケターだったことが分かります。彼らは愚直にビジネスと向き合い、新しいことを恐れず、常に挑戦的で野心に溢れています。過去に遡り、彼らの行動を観察することでこれから迎えるであろう、新時代のグローバルマーケティングのカタチが見えてくるようです。

この新しい時代に企業がユーザーと繋がり、結びつきを強める大きなチャネルがSNSです。インフォキュービック・ジャパンでは、日本企業のグローバル市場に向けたSNSマーケティングを得意にしておりますので、お困りごとがございましたら是非お申し付けください!

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吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

弊社の「コンテンツマーケティング(企画・記事執筆)、メールマーケティング」を担当しています。オーストラリアの永住権取得後、思いもよらず日本に帰国。「愛のあるコンテンツ作成」がモットーの一児の母です。趣味はランニング・ヨガ・料理・読書。