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2021年05月10日

知ってた?
「YouTubeアルゴリズム」解説
~視聴数を左右するヒミツ~

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YouTubeには「毎分500時間以上」の動画コンテンツがアップロードされています。

毎分500時間分?!

そう、「1時間で30,000時間、1日で720,000時間」分の動画がアップロードされているのです。

強豪(競合)ひしめく世界の“荒波”に立ち向かうには、YouTubeを理解したうえでの効果的な運用が不可欠です。YouTubeチャンネル(アカウント)や投稿動画を最適化するためには、YouTubeアルゴリズムや最新のアップデート情報を押さえておくことが大切なのです。

2021年4月7日に開催された世界経済フォーラム(World Economic Forum)「グローバル・テクノロジー・ガバナンス・サミット」でYouTubeのCEO Susan Wojcicki氏が登壇し、政府からの規制や新しく設置された評価基準・アルゴリズムなどについて言及したことが世界の注目を集めました。

世界中の企業がブランド強化のためにYouTubeを活用しているいま、やみくもに動画を作成してコンテンツを公開していてもユーザーには届きません。YouTubeのアルゴリズムはどのような仕組みになっているのか。動画コンテンツはどこで表示されるのか。YouTube動画マーケティングを成功させるためにマーケターとして何ができるのか。これらの点の理解を深めるために「YouTubeアルゴリズムの歴史、最新のアルゴリズム」についてご紹介していきます。

 

1.YouTubeアルゴリズムの歴史

youtube logo

YouTubeに最初の動画が投稿されたのは、2005年。その15年後である2020年には、ユーザーによって毎分500時間分の動画がプラットフォームに投稿されるようになりました。驚異的な成長率です。世界で20億人以上ともいわれるYouTubeユーザーは、見たい動画をどのように見つけるのでしょうか? 2005年から現在にいたるまでの「YouTubeアルゴリズムの特筆すべきポイント」をご覧ください。

check 2005~2012年

YouTubeが設立されてから約7年間は「視聴回数」がもっとも重要視されていました。動画の人気度には関係なく、クリックによって報酬が発生する仕組みが採用されました。このYouTubeの仕組みは次第に悪用されるようになり、クリック数を稼ぐためにユーザーの誤解を招くようなタイトルやサムネイルを付けたYouTubeの画が投稿されるようになりました。

このような悪質な加工が繰り返されるようになりYouTubeから離れるユーザーが増加。ユーザー満足度が低下したため、YouTubeは良質なユーザー体験を回復させようと対策に乗り出します。

check 2012年

2012年、YouTubeは設立以来の転換期を迎えます。視聴者が本当に見たいと思う動画を識別する機能「動画検出機能」をアップデート。これによりYouTube動画の「視聴時間/総再生時間」を重視する方針に転換しました。(YouTube Official Blog)

「クリック数が多い動画」ではなく「人々がより長く滞在する動画」を関連動画やおすすめ動画に推奨するという機能です。もしくは、「ユーザーが離脱する動画」は、低く評価されるということ。この機能は現在のYouTubeアルゴリズムにも引き継がれています。

check2015年

YouTubeの運営元であるGoogleは、2015年8月、「動画の総再生時間をランキングに反映させるアルゴリズムの特許」を取得しました。この特許内容に、ユーザーに「長時間視聴される動画」は、検索結果のスコアを上げ「短い時間視聴する傾向のある動画」はスコアを降格する場合があるという注目すべき点の記載があります。

また、「再生時間を使用して検索結果をランク付けするシステムは、ユーザーの再生時間が長いコンテンツを推奨することにより、サイト使用率とユーザーエンゲージメントにも影響を与えます。」とも述べられており、総再生時間は検索ランキングに大きな役割を果たすといえるでしょう。

check 2016年

2016年「推奨動画」に関してのディープラーニング(深層学習)に関する研究論文「Deep Neural Networks for YouTube Recommendations」が発表されました。

視聴者の視聴履歴をYouTubeアルゴリズムが分析し、ディープラーニングによりスコアリングされた動画を推奨動画として採用するという方法です。詳しくはこちらのブログ「YouTubeアルゴリズムが評価する、8つの指標」をご覧ください。

check 2017年~

この時期は動画に関するさまざまな課題が生じ、そのたびにアルゴリズムが議論されました。その代表的なものが「ボーダーラインコンテンツ」と「有害なコンテンツの削除」です。

※ボーダーラインコンテンツとは、YouTubeのコミュニティガイドラインに完全には違反していないが有害又は誤解を招くコンテンツとして定義されています。

YouTubeに具体的に反映されたポイントとして、2015年から導入されていた「4つのR」がより顕著な形でアルゴリズムに組み込まれたのです。4つのRとは「Remove・Raise・Reward・Reduce」の頭文字をとったものであり、「ガイドラインに違反するコンテンツを、AIを活用して速やかに削除(Remove)、ユーザーにとって価値があるコンテンツを上位表示し(Raise)、信頼できるクリエイターには報酬を与え(Reward)、有害なコンテンツを減らす(Reduce)取り組み」です。


<YouTube Official Blog>

この「4つのR」が適用された顕著なケースとして、2017年「ReDirect Method」があります。これは、「ISIS(イスラム国)などのイスラム過激派組織、テロリスト予備軍が興味を持ちそうな検索クエリ」や「過激主義者によるリクルート目的のプロパガンダ動画」をAIが検出。それらを検索しようとしたYouTubeユーザーに対して、Google広告のターゲティングツールを使用して反過激主義動画にリダイレクトする広告を表示する、というものでした。このような取り組みにより、YouTubeはポリシー違反で削除された動画の再生回数を18ヶ月間で80%削除することに成功しています。

Redirect Method」のような大規模なアプローチだけではなくYouTubeのコミュニティガイドラインに記載があるように、意図しない場合であっても「悪意のある表現」や「差別を扇動するコンテンツ」はYouTubeから削除されます。ポリシーに違反していないコンテンツであっても、削除の基準に近く一部の視聴者に不適切である場合は、一部の機能が無効になる可能性があるので注意しましょう。

このように現在のYouTubeのアルゴリズムは、ユーザーの利便性や安全性を確保することを最優先していることがわかります。また、ブランドの健全な保護にも積極的に取り組んでおり、ブランド毀損に繋がったり著作権に抵触するようなボーダーラインコンテンツからは収益が発生しない仕組みになっています。

 

最新のYouTubeアルゴリズムをどう活用するか?

最新のYouTubeアルゴリズムは、視聴ユーザーの利便性や安全性を重要視しています。リアルタイムのフィードバックループを使用して、ユーザーの興味に合わせた動画を画面上で提案しています。そうしたなかで、より多くのYouTube視聴者に動画を観てもらうために以下の2点を意識しましょう。

  1. 「検索結果で表示させること」
  2. 「YouTubeに推奨される動画であること」

つまり「視聴者のニーズにマッチし、動画をストレスなく見続ける動画」を制作・用意することがとても重要です。

  • ユーザーはどのような動画を見ているか?
  • そして、どのような動画を見ていないか?
  • 視聴時間はどれくらいか?

このように動画コンテンツをユーザー起点に研究することが、最新のYouTubeアルゴリズムを意識した動画マーケティングの成功に繋がります。具体的にいえば、ユーザーの期待に答える動画コンテンツをYouTubeに投稿した後、「タイトル・ディスクリプション・タグ」を適切な内容にして、さらに定期的に動画を投稿すること。そうすることで、動画のレコメンド順位は上がり、再生時間・コメント数が増加し、さらに優先されるという好循環を期待できます。また、YouTubeはGoogleの一部であることも動画マーケッターが覚えておくべきポイントです。

 

まとめ

ユーザーがより良いコンテンツを見つけ、楽しむことができるように、YouTubeはユーザビリティを第一に日々進化を続けています。そうしたなかで、圧倒的な成長を見せる動画市場で圧倒的なユーザー数を誇るYouTubeは、企業のSNSマーケティングにおいて必要不可欠ともいえる媒体です。

そうそう、YouTubeを活用したグローバルマーケティングでお困りのことがありましたら、ぜひ私たちにお申し付けください。

グローバルSNS広告バナー

吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

弊社の「コンテンツマーケティング(企画・記事執筆)、メールマーケティング」を担当しています。オーストラリアの永住権取得後、思いもよらず日本に帰国。「愛のあるコンテンツ作成」がモットーの一児の母です。趣味はランニング・ヨガ・料理・読書。