こんにちは。インフォキュービック・ジャパンのシンです。 今回は韓国市場の検索エンジンについてご紹介いたします。
「検索エンジン」と聞くと日本では「Google」や「Yahoo!」をイメージしますが、韓国ではそうではありません。実際、私自身もGoogleはスマホで少しずつ使う機会が増えてきましたが、Yahooについては日本のことを勉強しているときに初めて知りました。
今回は韓国でよく使われている検索エンジンについて詳しく説明したいと思います。
韓国検索エンジンシェア率№1 「NAVER」
<参照元:NAVER>
NAVERは韓国でのシェア率約60%を誇る検索エンジンです(私も毎日利用しています)。またLINEの親会社でもあります。
NAVERは2002年に開始した「知識iN(=日本のYahoo!知恵袋のようなサービス)」は検索エンジン上で自分が持つ情報をNAVERに提供する仕組みで、大ヒットしました。(金銭的な見返りは伴いませんが、自分の知識が他人に役立つというだけでユーザーは満足しました。このあたりはYahoo!知恵袋と同じですね。)現在でも韓国で検索エンジンシェアの6割を占める大人気の検索エンジンです。
NAVERでは一般的なSEOは通用せず、より効果的な施策を実施するには、NAVER独特の仕組みを理解して、広告出稿やNAVERブログ、カフェなどでアプローチする必要があります。
韓国人気検索エンジン「NAVER」
「リスティング広告・ブログ・カフェ」押さえるべき特徴
毎年シェアを拡大している「Google」
<参照元:Google>
世界で最も利用されている検索エンジンのGoogle ですが、過去韓国でのシェア率は8%程度に過ぎませんでしたが、現在、利用する人が増え30% 程度にシェア率が伸びています。GoogleとNAVERは広告収入に基づいたインターネットポータルサイトという共通点を持っていますが、経営戦略や運営方式においては大きな違いがあります。
韓国初の WEB メール&カフェを提供 「Daum」
<参照元:Daum>
「Daum」は韓国ではよく知られた検索エンジンです。韓国で初めて「hanmail」というWEBメールサービスを開始したDaumは、検索だけではなくオンラインコミュニティである「カフェ」や「メディアDaum(ニュース)」などを提供し瞬く間にポータルサイトの強者となりました。日本でいうYahoo!Japanと似たポータルサイト型の検索エンジンです。
日本でも馴染みのあるメッセージアプリ「カカオトーク」を提供している株式会社カカオが運営しています。現在の韓国における検索エンジンシェアは5% ほどです。
Daumでは広告が上位表示されるので、NAVERと同じく一般的なSEO施策は通用しません。そのため広告出稿やDaumが提供するコミュニティサービス「ペンカフェ」を活用したアプローチが有効と言えるでしょう。
GoogleとNAVERの違い
<Internet Trend:검색엔진 >
Googleはユーザーが求める情報に対して、「迅速かつ正確に答えられるコンテンツ」を重要視して検索エンジンが作られており、短期間でユーザーのニーズに合う広告を効果的に提供しています。
一方、NAVERは「ブログ」「カフェ」「知識iN」「WEBサイト」「ショッピング」など50近くのWEBコンテンツがカテゴリー分けされ、 検索エンジンのユーザービリティ向上のため全てのコンテンツをこのカテゴリーのどれかに分類をしています。
それぞれ良し悪しがあるかとは思いますが、韓国ではNAVERの仕組の方が人気を集めています。しかし、韓国の大多数の人が使用する検索エンジン「NAVER」ではWEBサイトが殆ど機能しておらず、Google検索結果 の上位にも表示されません。そのため、韓国においてWEBマーケティングを展開する際には、NAVERを攻略することが必須であり、NAVER独特の仕組みに合わせてアプローチする必要があります。
広告運用者必見!
NAVER検索広告の特徴とGoogle検索広告との違い
SNSブームで一世を風靡した 「NATE 」
<参照元:NATE>
ちょっと話が逸れますが、参考までに…。
韓国には他にも国産のWEBサービスで一世を風靡したサイトがあるので1つご紹介したいと思います。それが「NATE」です(おそらく日本ではほとんど知られていないと思います)。
NATEはcyworld(=日本のmixiのようなサービス)というSNSサービスを開始し、韓国シェア率1位を占める程人気を集めました。しかし、最近ではFacebookとTwitterの登場やスマホ向けモバイルサービスに対応できず次第にユーザー離れが進んでいます。(私もNATEからFacebookに乗り換えました。
まとめ
・韓国でのシェアNo.1検索エンジンは NAVER
・No2はGoogle。
・NAVER,Daumのように、国産のサービスが人気になりやすい傾向がある
・Googleはまだまだ伸びると予想されている
以上が韓国のWEB事情の基本情報となります。日本とは大きく違うところがたくさんありますね。
韓国では独自の検索エンジンが発達しており、韓国でデジタルマーケティングを検討している企業にとって、NAVERの特徴を把握する事は韓国における海外マーケティング施策にとって重要なひとつのポイントとなります。
韓国デジタルマーケティング施策として押さえておきたい「NAVER検索広告」や「NAVER BLOGの運用」などにご興味ありましたら、実績豊富な私たちにお申し付けください。
シン ギョンラン
1994年韓国生まれ。韓国の慶北大学で日本語と経営を専攻。2014年長崎大学経済学部で一年間交換留学。学校で受けた授業をきっかけにマーケターとして活躍したいと思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンにてインターンを経験。その後、2017年入社。現在はDigital Marketing Team Consultant として奮闘中。趣味は映画観覧。