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2020年04月17日

グローバルブランディング!
~ 素敵な翻訳をつくるために、日本人でもできること ~

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【グローバルブランディング!】素敵な翻訳をつくるために、日本人でもできること。

グローバルブランディング!
~ 素敵な“翻訳”をつくるために、日本人でもできること ~

企業の海外進出にあたり必要不可欠な翻訳の品質管理。
良い外国語翻訳とは、なんだろう。

仕事で外国語/多言語に接することがある、もしくは、日本語⇔外国語の翻訳に携わっているなら、一度は思ったことがあるのではないでしょうか?企業の海外進出にあたり多言語Webサイトの制作や、海外とのやり取り。どの企業でも直面する、母国語ではない“コトバ”の品質に対する不安は大きいと思います。

そこで今回は、実際の多言語サイト制作・構築のなかでインフォキュービック・ジャパンが培った海外の人々の心に届く翻訳文・ライティング、特に「外国語が得意でない日本人でも翻訳の品質を確かめる方法」ご紹介したいと思います。

文章を細かく分解する

「外国語が得意でない日本人でも、翻訳の品質を確かめる方法」それは、文章を分解することです。分解することで現れる細かい要素を、定めた基準によってひとつひとつ正誤を判定すると分かりやすくなっていきます。

英語を例にとってみましょう。
言語の分解方法として「品詞」でわけることがまず思い浮かぶと思います。「主語・動詞・目的語」さらには「前置詞・関係詞・副詞・形容詞」など、単語の構造的な構成要素で仕分ける方法です。

一方で、「異なる言語の分解方法」として以下の3つがあります。

  1. ロジック(論理)
  2. グラマー(文法)
  3. レトリック(修辞技法

これは、文章を品詞ではなく「機能で分ける方法」です。
この分け方を元に、「翻訳の品質を確かめるために分解する方法」を次のように少しだけ変形させます。

  1. テクニカル要素(論理・文法・ルール)
  2. レトリック要素(修辞技法)

なぜ、3つの分類を2つに変形させるかというと、「1.テクニカル要素(論理・文法・ルール)」は外国語が分からない日本人でも「基準に従って」品質を確認可能なもの。「2.レトリック要素(修辞技法)」は母国語ないしネイティブレベルの能力を持っていないと品質を確認できないものを分けました。これで外国語がネイティブでなくても確認できる要素がはっきりします。

「外国語ができない日本人でも、翻訳の品質を確かめる」ために今日からできることは、外国語の「1.テクニカル要素(論理・文法・ルール)」の正誤判定です

では、具体的にテクニカル要素とは何かというと

・ 固有名詞、商標
・ 専門用語表記
・ 数値表記
・日時表記

といった表現が固定されている項目、もしくは、数値や表記が定まっているので文章の中で見つけるのが簡単な項目です。例えば、「東京」という単語を見てみましょう。

英語=「Tokyo」
中国語簡体字=「东京」
ポルトガル語=「Tóquio」

アラビア語やロシア語といった特殊な文字を使うケースを除いて、探しやすい点が特徴的です。数値や固有名詞といった「テクニカル要素」を外国語文章・翻訳から探し出し、その正誤を確かめるのは比較的簡単だと言えるでしょう。外国語が分からなくてもその正誤を確かめるためのTipsの一部をご紹介します。皆様にとっても使用頻度が多いであろう英語のケースです。

外国語が分からなくても言葉の正誤を確かめるためのTips

【グローバルブランディング!】素敵な翻訳をつくるために、日本人でもできること。

(1) 固有名詞

” The “
非常に初歩的ですが、固有名詞に定冠詞 ”the” はつけないこと。当たり前過ぎて笑われてしまうかもしれませんが、数万文字を越える翻訳作業や修正やリライトが度重なるケースでは、知らない間に ”the” が紛れ込むことがよくあります。

” 商標表記 “
商標や特許を企業が取得し、表記方法を明確にしている単語については要注意です。気付かずに他社商標を誤って表示してしまうことを未然防止するために、特許庁の特許情報プラットフォームJ-PlatPatを使って正しい表記を確認しましょう。

” 交通関連表記 “
都営浅草線の英語は” Toei Asakusa Line ”?それとも” Toei Asakusa-line ”?
オンライン・オフライン問わずアクセス/交通関連表示が増えるなかで、国内でも様々な表記ゆれが生じています。そのため、国として表記統一を図る試みとして観光庁が用語集を作成しています。こちらで表記を確認しましょう。『観光立国実現に向けた多言語対応の改善・強化のガイドライン

正式な表記に迷った場合は、鉄道会社や施設の公式HP、さらにHPが多言語化されていない場合は電話で正しい表記を確認しましょう。ちなみに都営浅草線の正式表記は、”Toei Asakusa Line”です。

” 国名 “
アメリカ合衆国の対訳は、USA, The U.S.、The United States…等複数みかけることがあると思いますが、同じ文章の中で異なる表記が出てくると、海外の方は訳文の品質に疑問を感じるのだそうです。正しい表記に悩む場合はISO(国際標準化機構)によって発行されている国名コード標準:ISO 3166-1に準拠すれば統一する事が出来るでしょう。

(2) 数値表記
国によって数値や通過の区切りに用いる「, 」コンマや「. 」ピリオドの作法が異なることをご存知ですか?

例えば、インドネシアでは「千の位」は「. 」ピリオドで区切り、「小数点以下」は「, 」コンマで区切ります。日本と逆ですね。インドネシア向けの通販サイトをつくるときに、日本の慣習そのままに価格を表記してしまうと思わぬトラブルに繋がるかもしれないのでご注意を。

各国の表記は下記をご参照ください。

地域 数値 通貨
日本 123,456,789.00 ¥123,456,789
アメリカ 123,456,789.00 $123,456,789.00
イギリス 123,456,789.00 £123,456,789.00
ドイツ 123.456.789,00 123 456 789,00 €
フランス 123 456 789,00 123 456 789,00 €
韓国 123,456,789.00 ₩123,456,789
中国 123,456,789.00 HK$123,456,789.00
アルゼンチン 123.456.789,00 $ 123.456.789,00
イタリア 123.456.789,00 € 123.456.789,00
インドネシア 123.456.789,00 Rp123.456.789
オランダ 123.456.789,00 € 123.456.789,00
オーストラリア 123,456,789.00 $123,456,789.00
オーストリア 123.456.789,00 € 123.456.789,00
ギリシャ 123.456.789,00 123.456.789,00 €
スイス 123’456’789.00 SFr. 123’456’789.00
スウェーデン 123 456 789,00 123.456.789,00 kr
スペイン 123.456.789,00 123.456.789,00 €
デンマーク 123.456.789,00 kr 123.456.789,00
トルコ 123.456.789,00 123.456.789,00 TL
ブラジル 123.456.789,00 R$ 123.456.789,00
ボスニア

ヘルツェゴビナ

123.456.789,00 123.456.789,00 КМ
メキシコ 123,456,789.00 $123,456,789.00
ロシア 123 456 789,00 123 456 789,00р.

 

また、日にちや時間を表示する際も、さきほどの国名表示と同様に、”July 13”なのか”13th July”なのか等、同じ文章の中で表記を統一することで、文章の美しさが決まります。

(3) 地域によって異なる言葉
「プログラム」を意味する”Program”、”Programme”。どちらも英語としては正解ですが、前者はアメリカ英語(米語)、後者はイギリス英語の表記になります。
他にも”Fall ⇔Autumn”、”Organization ⇔ Organisation”など、同じ英語でも地域英語により微妙な差異があります。ネイティブにとって、これも同一文章の中に両者が混在していると「え?」となりますので、その翻訳・外国語が「誰向けか = ターゲット」を明確にしたうえで使い分けるのが良いでしょう。日本語で考えると、同じ文章の中に関西弁と東北弁が混在していたら…少し変ですね。

役割分担を決めて、素敵な「伝わる翻訳」へ

グローバル企業ブランディング!~ 素敵な翻訳をつくるために、日本人でもできること ~

では、「2. レトリック要素(修辞技法)」のチェックはどうするの?こうしたご質問があるかもしれません。残念ながら、この点は外国語を母国語・ネイティブレベルの能力をもったチェッカーに確認してもらいましょう。

大事な点は外国語文章・翻訳の品質を確かめる際には「役割分担」と「プロセス」そして「基準」を踏まえて細かな部分から地道にみていく事です。遠回りのようですが、一番確実で最短の確認方法だと思います。もちろん、こうした作業を一人で行うのはとても大変な作業となります。

海外デジタルマーケティングに特化したインフォキュービック・ジャパンでは、今回ご紹介した具体的な基準例を盛り込んだ独自の翻訳マニュアルを作成。さらに、社員の半数が異なる言語の多国籍スタッフで構成されていますので、外国語の「1. テクニカル要素」「2. レトリック要素」の確かな管理が可能です。

まとめ

企業の海外進出に必要不可欠な翻訳の品質管理は、グローバルにおける企業ブランディングを進めるうえで「企業の印象」を決めるとても重要なものです。伝わる翻訳にするためには「役割分担」「プロセス」「基準」を取り決め、確実に漏れなく進める事が重要になってきます。


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執筆者プロフィール


Kaita

宇佐美 海太 マーケティング部マネージャー

弊社の「デジタル x アナログマーケティング、コーポレートブランディング」を統括しています。東京生まれ、南欧育ち。ヨーロッパの生活は1年だけですが、人生が劇的に変わりました。自分を育ててくれた"日本と世界"への感謝を胸に、「日本と世界をつなげること」が生涯のテーマです。趣味はプロレス鑑賞・料理です。