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2022年02月25日

Facebook施策に役立つ、21の統計データ

2022年最新版Facebook統計データ

世界中で圧倒的多くのユーザーを獲得しているソーシャルメディア「Facebook」。

最近では社名を「Meta」へと変更し、現実と仮想世界を繋げる「新しい扉」を開くなど、話題に事欠かないソーシャルメディアの1つでもあります。誕生から17年。Facebookは今だに多くの支持を集め、世界のマーケターにとって、欠かせないコミュニケーションツールの1つです。

今回は海外向けマーケティング活動においてFacebookを最大限活用するために、2022年版の海外SNSマーケターが知っておくべき「Facebook統計データ」をご紹介します。

目次

Facebook「ユーザー」に関する統計データ

2022年最新版Facebook統計データ

1.月間アクティブユーザーは29.1億人

毎月29.1億人のユーザーがFacebookへアクセスし、2021年Q4の時点で前年比+4%増加しました。

 

2.1日19.3億人がFacebookを利用

毎日19.3億人のユーザーがFacebookへアクセスし、2021年Q4の時点で前年比+5%増加しました。特にアジアパシフィック地域においてユーザーが増加し続けています。

 

3.世界人口の「46%」はFacebook関連サービスを「毎月」利用している

2021年12月末の時点で、Facebook関連サービス(Facebook Messenger、Instagram、WhatsAppなど)にアクセスした月間ユーザー(MAP)は、なんと35.9億人!

既にこれだけのユーザー数を獲得しているにも関わらず、前年比+9%増加しています。この数字は世界人口78億人の約46%がFacebook関連サービスを利用していることを表しています。

 

4.世界人口の「36%」はFacebook関連サービスを「毎日」利用している

1日単位では、28.2億人のユーザーがFacebook関連サービス(Facebook Messenger、Instagram、WhatsAppなど)にアクセスしています。こちらも前年比で+8%増加しています。

さすが、Facebook。

 

5.男女比率は、男性56.6%、女性43.4%

この比率はLinkedInユーザーの割合とほぼ同等です。(LinkedInは男性57%、女性43%)

(ソース:Statista_Distribution of Facebook users worldwide as of January 2022, by gender)

 

6.メインユーザーの年齢層は「ミレニアル世代」

Facebookユーザーが最も多い年齢層は、24~35歳のミレニアル世代の男性ユーザーです。女性ユーザーも同様にミレニアル世代が全ユーザーの12.5%を占めています。

また、55歳以上のユーザーが12.1%存在しており、比較的年齢の高いユーザーにアプローチするために適したSNSです。

Facebook統計データ 年齢別ユーザー数
<We are Social/Hootsuite>

年齢層が高いと言われているLinkedInであっても、55歳以上のユーザーは全体の2.9%しか存在しません。比較的年齢層が高いユーザーが多いのが、Facebookの特徴です。

 

7.国別ユーザー数 No.1は、やっぱり「インド」 india flag

Facebookユーザー数を国別で見るとインドが他国を圧倒するユーザー数を誇ります。その数なんと3.4億人。2位のアメリカを大きく引き離し、圧倒的なユーザー数を誇ります。YouTubeのユーザー数1位もインド、LinkedInユーザー数伸び率もインドがダントツの1位です。やはりインドは今後、目が離せない国の1つと言えるでしょう。

以下が2022年1月時点の国別ユーザー数トップ10です。

  1. インド 3億2965万
  2. アメリカ 1億7965万
  3. インドネシア 1億2985万
  4. ブラジル 1億1600万
  5. メキシコ 8970万
  6. フィリピン 8285万
  7. ベトナム 7040万
  8. タイ 5005万
  9. エジプト 4470万
  10. バングラディッシュ 4470万

(ソース:Statista_Leading countries based on Facebook audience size as of January 2022)

 

8.「若者ユーザー」150万人がFacebookから離れる⁈

圧倒的ユーザー数を誇るFacebookですが、実は「若者離れ」が加速しています。eMarketerによると、2025年までに米国の12歳~17歳の若者ユーザー150万人以上がFacebookを利用しなくなると予測しています。しかし、その一方で2025年までに900万人近くの米国ユーザーを獲得すると見込まれており、既に多くのユーザーが利用しているFacebookであるということを考慮すると、十分な成長だと見られているようです。
2050年までのFacebookユーザー離れ
<ソース:eMarketer_Teen Social Network User in US, by Platform 2020-2025>

 

Facebook 「利用」に関する統計データ

2022年最新版Facebook統計データ

9.「98.8%」が「モバイル経由」でアクセス

98.5%がモバイル端末(スマートフォン・タブレット)からFacebookにアクセスしています。「モバイル端末のみ」からのアクセスも81.8%、PC端末のみのアクセスは全体の1.5%のみでした。この数字が示すように、Facebookでコンテンツや広告配信する場合は、モバイルフレンドリーは必須の施策となるでしょう。

Facebook統計データ デバイス別アクセス
<Statista_Device usage of Facebook users worldwide as of January 2022>

事実、Facebookの2021年の財務諸表を見てみると、Facebookが得た広告収益の94%はモバイル端末へ配信したFacebook広告から来ています。

 

10.アメリカ人は「1日34」Facebookで時間を消費

アメリカ人は平均して1日「34分」をFacebookに費やし、1日に8回、Facebookへアクセスします。

 

11.「80%以上」のユーザーははAndroid端末を使用 mobile lgoo

Facebookユーザーの80.5%はAndroid端末からFacebookにアクセスしています。しかし、これは全世界を対象とした割合となりますので、iOS端末がAndroid端末よりも普及している国は、必ずしもこの割合が当てはまるとは限りません。

 

12.「英語」を利用するユーザーは11億人

Facebookユーザーの中で11億人は英語を主言語として使用しており、Facebookユーザー全体の50.4%を占めます。これは、海外デジタルマーケティングにおいて、Facebookを媒体に英語を使用したコンテンツや広告を配信することによって11億人のユーザーにリーチできることを意味します。

次いで、スペイン語が3.4億人で全体の15.6%、ヒンディ語が1.8億人で全体の8.2%です。ちなみに日本語は、1800万人で全体の0.8%でした。

Facebookユーザーの利用する言語
<We are social /Hootsuite>

 

13.「ニュースサイト」として、Facebookを使用

アメリカのFacebookユーザーの53%は、SNSをニュースサイトとして活用しており、その中でも最も多く利用されているのがFacebookでした。アメリカのFacebookユーザーの36%が「Facebookから定期的にニュースを受け取っている」と回答しています。

YouTubeは23%、Twitterは15%、Instagramは11%です。

Facebookでニュースを取得するユーザーを性別で見ると女性が63%、男性が35%の割合です。

 

Facebook「ビジネス」に関する統計データ

2022年最新版Facebook統計データ

14.動画を視聴した62%のユーザーが「ブランドや製品に興味を持つ」と回答

Facebookストーリーズを動画視聴したユーザーのうち62%のユーザーが「その動画が宣伝するブランドや製品に興味を持った」と回答しています。

これは非常に高い数値を示しており、Facebookにおける動画訴求が海外デジタルマーケティングの施策としていかに重要であるかを物語っています。

 

15.「Facebook Live」が好調!

2020年におけるFacebook Liveの活用はFacebook全動画の12%でしたが、2021年は18.8%に成長しており、対前年比で55%増加しました。

ライブ配信を1時間以上続けた場合のエンゲージメント率はそうでない場合と比べ、Facebookページのフォロワー数に関係なく、「0.26%→0.46%」になり77%の増加率を達成しています。

1時間以上にわたる長尺のライブ配信は、顧客とのエンゲージメントを高めるための効果的な施策であることを表しています。

 

16.エンゲージメント率の中央値は「0.08%

インフルエンサーは0.19%、スポーツチームは0.18%となり、他業種よりも高いエンゲージメント率を達成しています。

しかし、Facebookへの投稿回数が多ければ多いいほど高いエンゲージメント率を獲得できるとは限りません。

ニュースメディア系アカウントは1週間に53.5回投稿していますが、エンゲージメント率は0.05%と非常に低い数値になっています。一方で、スポーツチームは1週間に平均して18.9回、インフルエンサーは4.9回投稿しています。投稿回数ではなく、上述のライブ配信等を通じて対顧客といかにしてエンゲージメントを高めるかがFacebook活用の重要な鍵になります。

 

 

Facebook「広告」に関する統計データ

2022年最新版Facebook統計データ

17.マーケターの86%がFacebook広告を活用

アメリカの86%のマーケターがFacebook広告を活用している理由は、幅広い世代のユーザーがFacebookを利用していることにあります。これによって企業は自社製品に応じたユーザーをターゲットとして広告配信することが可能となります。

Facebookは他ソーシャルメディアの平均クリック率(CTR)0.9%に対してCTR1.61%という高い数値を誇っています。これは、Facebookがマーケッターに対して広告配信アルゴリズム等を活用した適切なターゲットにリーチするための方策を提供していることによります。

 

18.広告収益の47%は「アメリカ・カナダ」から

2020年Q3で、Facebook広告収益の47%はアメリカ・カナダ、24%はヨーロッパ、19.9%はアジアパシフィックから収益を得ていました。Facebookは収益の98.8%をFacebook広告経由で収益を得ており、Facebookにとって広告事業がいかに重要であるかが分かります。

※広告収益とはFacebookが広告主から得ている収益であり、広告主がFacebook広告を通じて得た製品の売上ではありません。

Facebookデイリーアクティブユーザー国別推移
<FB Earnings Presentation Q3 2021>

しかし、デイリーアクティブユーザーの約90%はアメリカ・カナダ以外からの流入であることをアメリカ・カナダは非常に重要な国であることが伺えます。

 

19.平均クリック単価(CPC)は「1.72ドル

Facebookにおけるクリック単価は、「1.72ドル」でした。

ファイナンス関連の広告は、クリック単価は3.77ドルとFacebookの中でも一番費用が高い業界です。しかし、Googleリスティング広告における”保険”や”住宅ローン”を代表とするファイナンス関連キーワードのクリック単価が「50ドル」であることを考慮すると、圧倒的にFacebook広告の方がお得です。money logo

その他ジャンルのFacebookクリック単価として、アパレル関連は$0.45、旅行関連は$0.63、小売関連は$0.70となっています。

 

20.毎月平均「12のFacebook広告がクリックされている

これは、平均して2.5日に1個の広告をクリックしていることになります。全ての広告がクリックされているという訳ではなく、中にはユーザーが広告を見るだけのインプレッションのみ発生していることを加味すると、高い頻度でFacebook広告がクリックされていることになります。

性別で見ると毎月平均して女性は15個、男性は10個の広告をクリックしており、女性の方が広告をクリックする傾向が高くなります。

 

21.マーケターの「4.6%」だけが動画広告を活用

毎週動画コンテンツを投稿している企業が全体の24.3%、月に1度投稿している企業は全体の36.7%でした。

また、動画コンテンツを投稿する企業の81.2%が「Facebookを活用している」と回答しており、動画を活用したデジタルマーケティングにおいてFacebookは最も重要な位置を占めています。YouTubeは62.9%、Instagramは57.8%とFacebookに続きます。

Facebookにおける動画コンテンツの活用
<Baffa_How1 often does your business publish video content?>

 

さいごに

1日のアクティブユーザー数19億人以上を抱える巨大プラットフォームであるFacebookは、海外デジタルマーケティングにおいて最も重要な媒体の1つです。適切なオーディエンスにリーチし、ユーザー獲得できるよう様々なターゲティング手法が活用できます。その手法の一つとしてFacebookが提供している「類似オーディエンス」は、CTRやCVRを高めるための方法で、自社がFacebook広告を通じて獲得したユーザーに類似するユーザーを自動生成してくれます。

その他、ストーリーズと呼ばれる24時間限定の動画コンテンツや、スクエア型のコンテンツを複数横並びにし訴求力を高めるカルーセル型広告など、斬新なコンテンツ配信手法を他のソーシャルメディアよりも先んじて開発している優れたプラットフォームです。

Facebookを活用したグローバルマーケティングでお困りのことがございましたら、ぜひ私たちにお申し付けください。

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吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。