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2020年11月16日

グローバルブランディングのための「配色理論」
~海外ユーザーの感性をカラーで刺激する~

サイト制作では、どんなことを考慮して設計したり、ブランド戦略を立てたりしたら良いのか、悩む人も多いのではないでしょうか。サイト制作で重要なのは「色」を使い分けることです。
「色」によって人が受ける印象は大きく変化します。「色」を使って人の感情に訴えかけ、人を喜ばせることも、悲しませることも、信頼関係を築くことができるなど、皆さんの想像以上に「色」は大きなパワーを持っているのです。
熟練したデザイナーは、色に紐づけて製品やサービスを宣伝すること・ブランド「カラー」の重要性を理解しています。ウェブサイトの配色を考える際になぜそれほど「色」が重要なのかを正確に理解する必要があるのです。

今回は海外ユーザーのエンゲージメントを高めるために、サイトに適した色を選択することが重要な理由についてお伝えします。

 

1.ブランド認知度を高めることができる

企業にとってウェブサイトは、インターネット上での「企業の顔」になります。つまり、ウェブサイトは企業のブランディングに重要な役割を担っていて、ブランドを正確に表現する必要があるのです。彩りを意識してサイトを制作することで、ブランドの認知度を高めることが期待できます。ブランドはユーザーの視覚に訴求します。視覚訴求に成功すると、ブランドの認知度が効果的に高まります。企業の適格なイメージをユーザーに伝えるためには、カラースキームを理解し活用することが不可欠です。

たとえば企業のサイトが、記憶に残りやすいデザインであれば、ユーザーの記憶にいつまでも残り、後に記憶を頼りにサイトに再訪問してくれる可能性が高くなるのです。ブランディングの認知度を高めようと、カラーを意識的に使うと、認知度は80%向上するとも言われています。もしブランドカラースが既に決まっていて、企業のイメージとして浸透させているのなら、それに合わせてサイトを設計することが、最も効果的なサイト制作方法と言えるでしょう。

カラースキームは、サイト全体・ブランド全体で統一させたほうが効果的に働きます。たとえばランディングページとサイト内の記事ページのカラースキーム(配色)を別々にすると、ユーザーは同じサイトだと認識せずに、サイト内の内容が記憶に残りにくくなる可能性があるのです。

サイト全体のカラースキーム(配色)が一貫していると、ユーザーは個別ページからランディングページまで同じサイトを巡っていると認識するようになります。サイトスキーム(配色)に一貫性を持たせることは、ブランディング構築の基礎となりますので、忘れないようにしましょう。

 

2.サイト訪問者の印象を形作る

カラースキーム(配色)はサイト訪問者がサイトに対して抱く印象に、直接影響を与えます。あるマーケティングに対する色の影響「Designing in Color」の調査によると、サイト訪問者の第一印象の決めているのは、90%は「色」に基づいているという結果が出ています。

サイトの背景は、ユーザーがパッと見た瞬間、文字が読みやすい白が無難と言われているように、ユーザーは、サイトに使われているカラーから、瞬時にそのサイトを評価する傾向があります。こうした評価は、ユーザーの心理的要素が多くなるため、カラースキームを決めるときは、色が人々に与える印象を心理学的な側面を考慮すると良いでしょう。

実際に、世界中の多くの企業がこの色彩心理学的メソッドを利用し企業ブランディングに活用しています。

各カラーには、特定の人に訴求するものや、幅広い人を対象にするものもあるのです。たとえば「ブルー」は、多くの人が好むカラーとして知られており、男性の約57%、女性の約35%がブルーを好むと答えたということです。また、青は一般的に信頼線、権威などの印象を与えると言われています。

カラーが喚起する色彩心理と企業ブランディングの関係性

この結果に従えば、たとえば男女を問わず幅広い人へ訴求したいという場合は、青をベースにしたカラースキームがベストな選択になります。これが、FacebookやTwitterなど、近年もっとも成長してきた企業がロゴやブランディングに活用している理由のひとつかもしれません。ただし、一般論がすべてに当てはまるというわけではありませんので、さまざまな角度から、ユーザーが抱くと考えられる感情的な反応を考えることが大切です。

 

3.色の持つ相互作用を理解し、ユーザーを惹きつける

選択するカラーによって、ユーザーの異なる感情を引き出せるのが、色彩の持つ魅力になります。しかし、選択した個々の色が人々に与える感情的な反応とは別に、サイトの色が互いにどのように相互作用するかを学ぶ必要があります。

最も一般的な色の組み合わせの概念は、原色(青、黄、赤)と、それらを混合することによって形成される2次元色と、3次元色の関係です。原色とは、他の異なった2色を混ぜ合わせても作れない色です。これらは、他の全ての色の基礎を形成します。

 

また、この「青、黄、赤」を基準とし、原色を組み合わせた12色の色を配置したものをカラーホイールと言います。

このカラーホイールは、色の組み合わせを検討する際の基本となります。

カラーホイールで隣り合う色は「類似色」と呼ばれ、この組み合わせは一般的に、まとまりのある印象を与えます。

またカラーホイールで正反対に位置する色は「補色」と呼ばれています。補色を企業ブランディングやマーケティングに活用したい場合は、色の割合を80/20にする必要があります。50/50で使用してしまうと、視覚的な衝撃が強くなりすぎてしまい、グラフィックが読みづらく、伝わりにくくなる原因となります。

その他、テトラッディックカラーはカラーホイール上に4色を組み合わせた「テトラディックカラー」や、正三角形の形で色を選択する「トライアドカラー」などのカラーなど様々な色の組み合わせを理解する必要があります。それに加え、配色の割合なども注意する必要があります。

 

4.色を活用して、特定の要素を目立たせる

ユーザーに行動を促したいときは、カラーを使って見せたいものを強調する「分離効果」という方法があります。この「分離効果」を使いうことで効果を最大化することができます。分離効果とは、2つの異なるカラーの間に区切りの役割を果たすカラーを配置し、一つひとつを独立させて見せる効果のことを言います。

分離効果を正しく活用することで、ほかのデザインと混同せず、独立したメッセージとしてユーザーに認識してもらえるため、アプローチしたいことを行動を促すフレーズを添えて配置します。この場合のカラースキームは、対象とするユーザーの好みをベースにしましょう。この「分離効果」を理解しておかないと、どんなに目立つ良いものを作っても、期待する反応が得られないという結果に繋がってしまう可能性があります。

基本の組み合わせは、「似たようなカラー」または、「コントラストのある組み合わせ」がベースになります。「似たようなカラー」「コントラストのある組み合わせ」のどちらのほうがより効果的かということをテーマにした研究では、アクセントに使用するカラーは、相対的なもののほうがユーザーはより行動的になる傾向があるということがわかりました。しかし、ユーザーの反応はケースバイケースという場合も多いため、いろいろな組み合わせを試しながら、A/Bテストなどを繰り返し、一番反応のあるものを選ぶことをおすすめします。

 

5.デザイン関連の決定を簡素化する

ブランドのカラースキーム(配色)を決定し、カラーパレットを確立することは、時間短縮というメリットが得られます。サイト制作またはビジネス(あるいはその両方)において、確立されたブラントのカラースキーム(配色)があると、基本的なデザインプロセスが遥かに簡単になります。またカラーパレットを確立させることは、新しいページの作成にかかる時間を短縮するための優れた方法と言えるでしょう。

企業のカラースキーム(配色)を決定する場合は、さまざまな組み合わせの中から、色の持つ感情的な印象やブランドコンセプトなどをチーム内で相談しながら決めていきます。カラーの選択から組み合わせ、さらに最終的な決定を下すまで、さまざまな作業がありますが、ブランドのカラーパレットを確立し、それを使用することで、業務の手間が大幅に省けるようになるのです。カラーパレットを活用し短縮できた時間は、サイト制作など手間をかける必要のある作業に回すことが出来るでしょう。

 

6.まとめ

「色」はブランドを構築するうえで欠かせない重要な要素です。ユーザーが受ける印象に大きく影響を与えることを理解し、ブランドとしてのカラースキーム(配色)を慎重に選ぶ必要があります。ブランドの価値、信念、目的などを視覚的に魅力的なウェブサイトでユーザーに伝えることができます。ぜひ、ブランドカラーの重要性を理解し、海外マーケティングにお役立てください!

海外向けサイト、Webブランディングなどに興味がありましたら、実績豊富な弊社にぜひお申し付けください。

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吉田 真帆

吉田 真帆 マーケティング部 プランナー

コンテンツ・SNS・メールマーケティングを統括しています。 オーストラリア永住権を取得したにも関わらず、思いもよらず日本に帰国。日本9年を経て、現在はシンガポールからフルリモート中。