CASE STUDIES

お客様事例
グローバルサイト制作(英語)、リスティング広告(英語)

京セラ株式会社 様

ファインセラミック事業本部 事業本部室
事業推進部責任者 髙木 浩次朗 様
企画推進課 企画推進係責任者 竹内 佑介 様

事例概要

経緯

主に北米において「京セラ」と「ファインセラミックス」の知名度を上げるため、ファインセラミックスのB2Bグローバルサイト(英語)をリニューアルしたいと考えていた京セラ様から、サイト経由でお問い合わせをいただいた。その後、3社参加によるコンペで同グローバルサイトのリニューアルと共にリスティング広告を仕掛けることで知名度と問い合わせ数をアップさせるという提案を採用していただき、プロジェクトが発足。

対策

まずは京セラ様のファインセラミック事業ならびに同業界について徹底的に分析。その上で、日本語サイトの内容を翻訳して展開していたファインセラミックスの英語サイトを、地元の文化や言い回しなどを考慮して構成から全てリニューアル。写真の選定や文章作成などは世界の媒体に精通した多国籍スタッフが担当した。また新しいグローバルサイトが動き出したタイミングにリスティング広告を打ち出し、経験豊富な広告運用コンサルタントがきめ細やかに調整を行うことでコンバージョン率を上げていったほか、提案や連絡などの窓口はコミュニケ―ション能力の高い日本人スタッフが対応することで京セラ様の想いを反映するプロジェクト運営を心がけた。

成果

リニューアルサイトのローンチからすぐに問い合わせ数が増加に転じ、併せてリスティング広告をスタートするとさらに急増。当初は月に14件~15件くらいだったが、現在は安定して毎月平均80件から多い月では100件近いお問い合わせをいただいている。

お客様の声

日本の産業界を支えるメーカー、京セラ

弊社「京セラ株式会社」は、1959年にファインセラミックスの専門メーカー「京都セラミック株式会社」として京都の小さな町工場から出発し、今年(2019年)創業60年を迎えました。現在では、あらゆる人やものをつなぐ情報通信市場、ICT化が急速に進む自動車関連市場、地球の環境保全に貢献する環境・エネルギー市場、人々の安心・安全な暮らしを支える医療・ヘルスケア市場というIoT社会の中核をなす4つの市場を重点市場に定め、便利で持続可能な世界の実現のためにグループの総合力をもって価値ある製品・サービスを届け続けています。
その多岐にわたる事業はいずれも、創業者で現・名誉会長である稲盛和夫が経営や仕事・人生について自問自答する中で生み出した哲学である「京セラフィロソフィ」(※1)と、同氏が会社を経営していく中で自らの経営哲学を実現していくために独自に創り出した「アメーバ経営」(※2)という小集団独立採算制度の経営手法を基に展開されています。
また、私たちが所属する「ファインセラミック事業本部 事業本部室」は、ファインセラミックスとはどんなものなのかを正しく国内外に伝えることが最大のミッションとなっています。

※1 京セラフィロソフィ……「人間として何が正しいのか」、「人間は何のために生きるのか」という根本的な問いに真正面から向かい合い、様々な困難を乗り越える中で生み出された仕事や人生の指針であり、京セラを今日まで発展させた経営哲学。

※2 アメーバ経営……組織をアメーバと呼ぶ小集団に分け、各アメーバのリーダーが中心となって自らのアメーバの計画を立て、メンバー全員が知恵を絞って努力することで、アメーバの目標を達成していく。そうすることで現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現するという経営手法。京セラを始めとして、稲盛が創業したKDDIや再建に携わった日本航空など約700社に導入されている。

グローバルサイトをリニューアルしてアメリカでの知名度を上げ、同業他社に勝ちたい

京セラは日本国内では知名度が高いものの、一歩海外に出ると残念ながらまだ知名度が低いのが現状です。弊社は製造会社向けにファインセラミックスという素材を提供しておりますが、B2Bではやはり地元でよく知られたメーカーが強いわけです。例えばアメリカでは競合他社に最初に声がかかることが多く、現地でインターネット検索をすると先方のグローバルサイトが最初のページに表示されます。一方、京セラはというと、何ページも後に出て来る。
日本企業は地理的なビハインド要素がありますから、「まずはグローバルサイトを作り直して知名度の低さを何とかしないと話にもならない」という思いは前からあったのですが、具体的にどうすれば良いウェブサイトを作れるのかが分かりませんでした。そこでアメリカの販売会社の営業マンに「京セラのウェブサイトについてどう思う? どうすればもっと良くなるかな?」と質問をしたところ、「競合他社のサイトを見てください。とても良くできているし、参考になりますよ」と言うわけです。この一言が私の心に火をつけましたね、「こんな屈辱はない。いつかアメリカで、どこにも負けない素晴らしいサイトを作ってやる!」と。

そこで従来のウェブサイトを見直した結果、「日本人が日本人向けに作ったサイトを英語に直して展開している」というところが良くないと気付いたのです。しかし「そこで暮らす人たちの文化に合わせた文章や写真を選び、全体の構成も好みに合ったものにしないといけない」とは思うものの、そこはどうあがいても、我々日本人では手が出ない部分で……。
アメリカ本土のウェブ制作会社に相談をしてみたりもしたのですが、私たちがどんな思いで商売をしているのかがなかなか伝わらない。そんなときに立ち上がったのが、今回のプロジェクトです。

ネット検索で見つけたインフォキュービック・ジャパンのウェブサイトは、私たちが作りたいウェブサイトそのものでした

社内にはそれぞれの本部にウェブ担当者がいますので、当初は社内で「海外向けに発信することが得意な制作会社を知りませんか?」と聞いて回ったのですが、なかなかピンとくるところがありませんでした。
そうした中で、「ウェブサイト制作を売りにしている会社なら、自社サイトもカッコいいものを作っているだろうし、SEOの面もしっかり対策をしているに違いない」と思い立ち、「海外」「ウェブマーケティング」といったキーワードでインターネット検索をして探してみたところ、インフォキュービック・ジャパンさんのウェブサイトが検索結果の一番上に表示されていました。

この時、「弊社も海外のインターネット検索で上位に表示させたい」と思ったことと、インフォキュービック・ジャパンさんのサイトに使われている写真や書かれている言葉がまさに私たちが探しているものとぴったりだったため、問い合わせフォームから「ぜひ一度、京都まで打ち合わせに来てくれませんか」と申し入れをさせていただきました。
するとフォームを送信した数分後には電話がかかってきて、その素早い対応には驚かされましたね。実は10社ほどに問い合わせをしていたのですが、返信をくれたところは数社だけで、返事すらくれない会社も多かったのです。そんな中ですぐに電話をくれたインフォキュービック・ジャパンさんには、とても誠意を感じました。

パートナーに選んだ決め手は「ネイティブ感へのこだわり」と「日本人とうまくコミュニケーションが取れること」、そして“大胆な提案”でした

結局、プロジェクトに対応していただくパートナーは、インフォキュービック・ジャパンさんを含む3社からコンペ形式で選定することに。またコンペでは、今回はアメリカ向けの英語グローバルサイトのリニューアルがメインでしたので、ネイティブ感にこだわっていることと、日本人とうまくコミュニケーションが取れることの2つを重視しました。結果、その2つをバランス良く両立していたインフォキュービック・ジャパンさんを選ばせていただきました。特にコミュニケーションの面では、日本語で話せるということだけでなく、「日本人の感性でコミュニケーションが取れるかどうか」を重視しました。

それからもう1つ、インフォキュービック・ジャパンさんからの提案には、我々にはできない部分を最も強調した内容があったのです。それは「予算の約半分をリスティング広告にかける」というものでした。ウェブサイト制作会社の多くはコンテンツの作り込みを重視することが多く、ここまで大胆に広告に予算をかけるという提案はなかなかないと思うのです。
我々はファインセラミックスのことはよく知っていますが、広告に関しては不得手でして。リスティング広告もやったことがなかったのですが、そこに大胆に予算を投資しましょうと言われたことが驚きでもあり、またこの大胆な企画を立ち上げて自信いっぱいに持ってきた営業担当者さんの「必ず結果を出します!」という言葉に、お任せしたいと思いましたね。

粘り強く、深みがある。まさに「プロフェッショナルだな」と感じる対応でした

プロジェクトを進めていく上で、最も重視したのは一体感です。弊社では目標到達までの方向と距離を合わせることを「ベクトルを合わせる」と言っているのですが、今回も大きな目標に向かって長い距離をともに歩んでいけるような、一体感のあるプロジェクト運営ができればいいなと思っていました。

デザインはコンペで2案出してくれました。100%理想的なものが最初に出てきたわけではありませんでしたが、制作の過程で細かく注文を付けさせてもらったところ、嫌な顔をせず粘り強く対応してもらえました。しかもインフォキュービック・ジャパンさんの凄いところは粘り強さだけでなく、深みがあるというか、我々が想像しているよりも一歩先、「こんなこともできるのか」という提案をしてくるところ。その上で、言いなりではなく意見をくれたり、行動してくれたりする。粘り強いだけとか、提案してくれるだけの会社というのはままありますが、その両方を兼ね備えている制作会社はあまりないのです。
要望を出すとすぐに対応してくれますし、キャッチボールが何度も続いて終盤に近付いてくると「今、こんなことを考えているのでは?」と、徐々に自分たちの考え方が見抜かれるようになってきて……、これがプロフェッショナル感というのでしょうか。そうなると上手く回り出して。そこからは、こちらから注文をせずとも私たちの考えを踏まえた提案がどんどん出てきて、一気に加速していきました。
そして最終的なデザインが出来上がったのですが、それがとても「京セラのファインセラミックス」らしいと言うか、「これが作りたかったんだ」というものをカタチにしていただきました。

ほかにも例えば、デジタル広告を出稿する際に時間帯や地域といった様々な条件で効果が上がるようにどんどん詰めていって、社内では「もうこんなものかな」と話していたのですが、とある月次の定例ミーティングで「検索数がすごく上がりましたよ」と話したところ、インフォキュービック・ジャパンさんから「まだまだやれることはたくさんありますよ。倍はイケます!」と即座に返されまして。実際、翌月もその翌月も問い合わせ数はどんどん増えていって、「ああ、これこそプロフェッショナルの仕事だ」と感心しましたね。それが、プロジェクトを終えて今、一番心に残っているエピソードです。

問い合わせ数が4倍~5倍にアップ! この成果が、会社全体の意識向上につながりました

プロジェクトの成果は……これが、本当に凄かったんですよ。リニューアル前からは想像もできないほど問い合わせが増えまして。海外の問い合わせ数を月別にまとめてみたところ、2014年からデータを取っているのですが、当初は月に14件~15件くらいだったのが、2017年くらいに弊社内でコンテンツの制作に力を入れて、課題解決事例や新商品のページなどを追加したところ少し数字が上がって。それから今回のプロジェクトが発足してグローバルサイトのイメージをガラッと変えてからググッと上がり、さらにリスティング広告を打ったらまたまたググッと上がりました。
中身を充実させて見た目を変え、満を持して広告を打ったら一気に上がったという流れですね。今では多い月には100件近くの問い合わせがあります。平均して80件くらいの問い合わせがありますので、プロジェクト開始前と比べると4倍~5倍になっているんですね。

実は今回のプロジェクトの成果をグラフで見た海外営業の事業部長が、「スゴイじゃないか。もっとやれ!」と。毎月、ウェブ経由で100件近く引き合いがあるものですから、営業マンにとっては嬉しい悲鳴ですよね。そこで1年後に実施する予定だったドイツ向けのリスティング広告も半年前倒しすることになりました。
実績が出たことで、今回のプロジェクトには携わらなかった部署が心を動かされたというのが、このプロジェクトの本当の成果かもしれません。それによってアメリカ以外の国への展開も図られることになりましたし、そうした社内的な影響まで含めて素晴らしい実績が出たわけです。

そもそもウェブ担当者と営業部とは、普段はそれほど交流がありませんでした。それが今回、グローバルサイトを作っていく過程で営業担当者からの意見を求めていく際に、私たちがどんな思いでこのウェブサイトを作っているかとか、なぜウェブからの問い合わせを増やすことが大事なのかということを話すことができて、それがきっかけで部署間の垣根がなくなり、距離を縮めることができました。
また、最初は事業部長に対する報告会という形で4人でやっていた毎月の会議が、プロジェクトの実績が上がるにつれて営業の現場責任者も参加するようになり、どんどん参加者が増えて今では10人以上に。資料も、最近では国内向けだけでなく英語で作って海外にも発信するようになりました。全体がチームになってきている感覚があり、これも今回のプロジェクトの成果と言えるのではないでしょうか。

想いが共鳴したからこそ、心の通い合った活動ができた

もうひとつ。年に1度、ウェブ担当者を全員集めた全社的な会議があるのですが、そこで今回のプロジェクトについて発表する機会がありまして、インフォキュービック・ジャパンさんにもプレゼンターとして参加していただいたのです。
その時、ちょっと山岸さんと話したのですが、京セラのフィロソフィーやアメーバ経営と似たような話をされていたため、「もしかしたら『盛和塾』(※3)の会員さんですか?」と聞いてみたのですが、その時は入っていないと。その後、入塾されたと聞いて、「山岸社長が弊社の経営理念と似た考えを持たれていて、それでインフォキュービック・ジャパンさんとは共鳴できる部分が多かったに違いない」と思いましたね。
その後も何度か社長さんが来てくれて、そうしたところでもチームとして心が通い合った仲間同士になれたというか、他の会社にくらべてより深い活動ができたような気がしています。

※3 盛和塾……経営の王道を学ぶ、企業家のための経営塾。若き実業家たちが「京セラ株式会社」の社長であった稲盛和夫氏から人生哲学と経営哲学を学ぼうと1983年に立ち上げた自主勉強会に端を発している。同氏の意向により2019年末での活動休止が決定。

B2B向けグローバルサイトも、パートナー次第で大きな成果を得ることができる

ファインセラミックスなど工業用・産業用の素材は、定義や機能を説明したり魅力的にPRしたりすることがとても難しく、実際に我々も苦戦していることは否めません。それをいかに分かりやすくたくさんの人に広めていくかという我々のミッションに、プロフェッショナルの技術を持って粘り強い対応で付き合ってくれたのがインフォキュービック・ジャパンさんでした。当事者でさえ分かりにくいと感じているものについて、「分かりません」と答えてしまえば終わりなのですが、それを一生懸命になって考えてくれたインフォキュービック・ジャパンさんには、とても感謝しています。

ウェブサイトというのは、コンシューマー向け(B2C)のものが発展していますし、B2B向けのサイトにはあまりお金がかけられないと考えている企業も多いかもしれません。それでも、やりようによって大きな成果が出せることが分かりましたし、対応する制作会社さんによって成果が全然違ってくると思いますので、諦めずに、インフォキュービック・ジャパンさんのような良いパートナーをぜひ見つけて、業界自体も盛り上げていけると良いなと考えています。
そしてその時、「京セラのグローバルサイトを見習って、自社のウェブサイトを作ろう」と言ってもらえるように、われわれも頑張りたいと思っています。それがたとえ弊社と全く違った分野の産業であっても、必ず参考になることがありうると思いますので。

今後も、「世界でNo.1のグローバルサイト」を目標に、同じ目標を目指して共に歩んでいきたい

これは私たちの想いなのですけれど、見た目だけではなく中身や構成などを含めて弊社のファインセラミックスのグローバルサイトをB2Bの世界でNo.1にすることが1つの目標になっております。業種を問わず様々な会社から参考になるような素晴らしいグローバルサイトに育てていき、「やっぱり『京セラ』のサイトは参考になるね」と言われるくらいのサイトにしていきたいですね。そしてこのグローバルサイトが先頭を走って全社を引っ張り、ひいては世の中を引っ張っていけるようになれれば幸せです。
インフォキュービック・ジャパンさんとは、今後も京セラのフィロソフィーが示すところの“大家族主義”の家族の一員として、心と心でつながり合った1つの船に乗った仲間として、同じ目標を目指して共に歩んでいければと思います。私たちだけではできないことも、インフォキュービック・ジャパンさんがパートナーとして支えてくれれば心強いですし、例えばF1レースでタイヤを交換する人や給油をする人が見えないところでコンマ何秒を命懸けで縮めることがレース全体のタイムを決定付けていくように、私たち「京セラ」と「インフォキュービック・ジャパン」さんが同じ目標を目指すことで、チーム全体で優勝を勝ち取ることができればこれほど嬉しいことはありません。
プロジェクトを通して心を許せる仲間になってくれたインフォキュービック・ジャパンさんには、これからも弊社のベストサポーターでいてくれることを期待しています。よろしく!