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2017年10月02日

アジアにおける国別化粧品輸入傾向を徹底比較!

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■アジア向けの化粧品販売が好調
近年、日本の化粧品輸出額が増え続け、2016年には初めて輸入額を上回りました。
また輸出の約9割を占めるアジアでは日本製化粧品の人気が高く、資生堂など国内メーカー各社はこぞって国内生産量を増やしています。
そこで今回から3回にわたり、特にアジア向け化粧品販売・ヘアケア販売のマーケティング戦略の材料にするべく、アジアの主要各国における化粧品の輸出入の現況や、ヘアケアのプロダクトの需要などについてお話ししていきたいと思います。

なお記事内での「アジア」とは、香港、インドネシア、韓国、タイ、それ以外の英語圏となります。またプロダクトの対象となるのは、主にヘアケア商品(ヘアカラー、ヘアスタイリング剤、パーマ液など)と、スキンケアのための商品です。

■日本のヘアケア市場は今後シュリンクしていく?
まずは、日本のヘアケア市場を見ていきたいと思います。下のグラフは2011年から2016年の日本のヘアサロンの売上の推移(及び予測)ですが、数年間伸び率が留まっているのが分かります。


https://www.yano.co.jp/press/pdf/1570.pdf

国内での売り上げがの増加が見込めない以上、ヘアケア商品を扱っている小売業者やメーカーは今後厳しい状況を強いられていくのではないでしょうか。

■ヘアケア商品でアジア進出(輸出)するなら……
次に、アジアの国別のヘアケア商品の輸入額(上位9国)を見てみましょう。一番輸入しているのは中国で、オーストラリアが第2位。
3位以降は韓国、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピンと続きます。日本企業がビジネス展開するなら、勝機があるのはこのあたりの国になるでしょう。


■韓国のヘアケア商品の市場は、チャレンジする価値あり!
韓国では、2011年から2015年にかけてヘアケア商品の輸入額が増えています。
内訳は、日本とアメリカが2強で圧倒的。アメリカからの輸出は年々増えていますが、国の規模を考慮すると日本はかなり健闘していると言えるでしょう。またちょっと意外ですが、中国・フランスは苦戦しています。
市場自体は徐々に拡大してきていますので、チャレンジする価値はあるでしょう。

韓国のヘアケア商品輸入国年間推移

http://www.trade.gov/industry/materials/AsiaCosmeticsMarketGuide.pdf

シンガポールのヘアケア商品市場に、アメリカが食い込みつつある
シンガポールでも近年、ヘアケア商品の輸入額は少しずつ増えています。内訳を見てみると面白いのが、「その他」の次にタイの金額が大きいところ(ただし直近ではアメリカとタイが拮抗しています)。
実は特に東南アジアにおいて、タイの美容商品はものすごく人気が高く、どの国の輸入額の内訳を見てもタイからの輸入額がかなりの割合を占めています。

ただしシンガポールでは、国別のトップはタイですが金額そのものは減ってきており、代わりにアメリカからの輸入額が増えてきています。またちょっと意外ですが、韓国からの輸入額が少しずつ増えています。
日本はそこそこの輸入額で推移していますが、どちらかと言うと減少傾向にあり、2013年からは横ばい状態に。それでも、シンガポールも勝機はあると言えそうです。

シンガポールのヘアケア商品輸入国年間推移

http://www.trade.gov/industry/materials/AsiaCosmeticsMarketGuide.pdf

■インドネシアのヘアケア市場は、タイが独壇場
インドネシアでは、ほとんどのヘアケア商品をタイから輸入していると言っても過言ではありません。理由はシンプルで“安くて近い”から。逆にタイ以外の国の商品を買う理由が見当たらないのでしょう。

日本の化粧品は質の高さは認知されているようですが、タイの商品と比べるとやはり高価なため、一般的な消費者はタイの商品を買っているようです。という訳で、安価な中国の商品も人気ですね。

アメリカは、金額的にはかなり押されてしまっていますが、今後のインドネシア市場の重要性を見据え、どんどん輸出量を増やしたいと思っているところでしょう。かく言う日本も、アメリカと争うように金額を増やしつつあります。タイからの輸出金額が減っているために全体の輸入金額が減ってしまっている中では、アメリカも日本も健闘していると言えます。

またインドネシアは新興国ですので、ドメスティックなブランドが増えて国内の供給が増えているのも全体の輸入金額が減っている理由のひとつかも知れません。

インドネシアのヘアケア商品輸入国年間推移


http://www.trade.gov/industry/materials/AsiaCosmeticsMarketGuide.pdf

■親日国・マレーシアでは、日本も健闘!
マレーシアでも、ヘアケア商品の市場はタイが強く、全体の輸入金額の半分以上を占めています。ここでもタイの強さは圧倒的ですね。日本も健闘しています(中国より多いです!)。
従って、マレーシアへの進出も勝機があると言えるでしょう。

アジアは親日国が多いのですが、マレーシアは特にその傾向が強く、ビジネスの面でもアドバンテージになっているようです。

マレーシアのヘアケア商品輸入国年間推


http://www.trade.gov/industry/materials/AsiaCosmeticsMarketGuide.pdf

■可能性を秘めたフィリピンのヘアケア市場
フィリピンのヘアケア市場は決して大きいとは言えません。しかし2014年からグッと全体の輸入金額が増えるなど延びしろが大きく、可能性を秘めた市場です。
「その他」の輸入金額が非常に多くなっているのは、この中にアジアの雄・タイが紛れているから。アメリカと中国は、市場を獲得しようと頑張っているのが分かります。

フランスはかろうじて存在をアピールしており、韓国はなかなかの人気。やはり韓国は、フィリピンでも美容的に憧れの対象なのでしょう。ちなみに日本はアニメのイメージが強く、化粧品やヘアケア用品はクオリティこそ負けていないものの、化粧品やヘアケア用品のマーケット的には負けてしまっているようです。

フィリピンのヘアケア商品輸入国年間推移

http://www.trade.gov/industry/materials/AsiaCosmeticsMarketGuide.pdf

■ヘアケア商品の日本からの輸出金額は、今後どうなる?
ヘアケア商品の日本からの輸出金額について、アジアの国別内訳を見てみると、2012年にはいったん大目に増えたものの、2013年には前年の2012年よりも減額……と、増えたり減ったりを繰り返しています。これからどうなっていくのかは、正直、推測しにくい内容ではあります。

また意外にも、輸出先として圧倒的に金額が多いのは韓国で、2位のシンガポールの2倍から3倍程度になっています。韓国は反日的なニュースなどもたびたび話題になりますが、それでも日本製のプロダクトへの信頼度は高く、昔からのファンがいると推測できます。ただ、買っているのは年齢が高い人で、若い人は「なんでわざわざ日本から買う必要があるの?」と思っているかもしれません。

注目したいのはインドネシアで、金額こそ少ないものの、2011年から確実に輸出量が増えています。特に2011から翌年の2012年には2倍以上の延びで、翌2013年には微減しましたが、2014年・2015年と盛り返しました。今後の動向に期待が持てそうですね。

日本のヘアケア商品輸出国年間推移


http://www.trade.gov/industry/materials/AsiaCosmeticsMarketGuide.pdf

いかがでしたか? 今回ご紹介したデータをぜひ美容関連商品の東南アジア向けマーケティング戦略にご活用ください!


本田 斉大 / Masahiro Honda
1987年大阪生まれ。同志社大学統計科学研究室学士課程卒業後、
SIerに入社。システムエンジニアとして大手化粧品会社の
ECサイト運用保守に携わる。ECサイトのポイント戦略とO2O
マーケティング戦略を学び、後に株式会社インフォキュービック
ジャパンに入社。中小企業から大企業における、国内&国外向けの
多くのアカウント運用を通じ、海外向け配信のポテンシャルと
可能性の大きさを知る。現Digital Marketing Teamの事業部長として
SEM事業の再建と海外向け配信に特化したチーム育成と体制の強化、
海外メディア開拓に従事する。

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執筆者プロフィール


ICJ

インフォキュービック・ジャパン  広報担当

インフォキュービック・ジャパン広報担当です! 「社員情報、社内イベント、オフィス風景」など読者のみなさまに、もっと当社のことを知って頂けるようなコンテンツ・記事を投稿して参ります! 趣味はプロレス鑑賞です。