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2021年08月13日

中国モバイル特化検索エンジン「Shenma」 とは?
~中国で爆発的に加速するスマホ利用~

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中国検索エンジン シェンマとは

中国の政府機関であるCNNICは、2020年末時点での中国におけるインターネットユーザーが9億8900万人を超えると発表がありました。また、インターネット普及率も70.4%に達し、オンラインでの小売り販売は8年連続で世界一にランクされている中国は、世界で最大のオンライン市場です。

しかし、ご存知の通り中国では、政府が実施しているネット検閲システム「グレートファイアウォール」によってGoogle、Facebook、YouTubeといった中国国内におけるプラットフォームの使用が制限され、中国独自のデジタルメディアが発達しています。日本企業が巨大市場・中国にビジネス進出するためには、とりもなおさず中国独自のメディア状況を理解しておく必要があります。

そこで今回は「Shenma」というモバイル検索エンジンをご紹介。

あまり聞き馴染みのない検索エンジンですが、実は中国モバイル検索市場においては、大きなシェアを占めているのです。

モバイル検索エンジン「Shenma」 とは?

「Shnema」は、中国のモバイル検索エンジンです。

「Shenma」という単語は中国語で「神马」と書き、日本語で「何?」という意味。Shenmaは中国最大のEC企業のAlibabaが出資しており、中国で2番目に大きいインターネットブラウザであるUCブラウザと統合されています。モバイルのデフォルト検索エンジンにshenmaが利用されているため、モバイルアプリ・ショッピング・電子書籍・Alibaba製品など、様々な検索が可能なサービスになっています。

UC Webは5億人のユーザーを抱えており「シェア5割」を自称するモバイルウェブブラウザです。2014年で中国のインターネット大手のAlibabaと組んで開始したShenmaはBaiduに正面から対抗するサービスとなり、中国の検索エンジンに大きな衝撃を与える存在となっています。

Shenmaの経営理念


<神马>

「Shenma」の強みは、まさに「モバイル検索」です。PC端末のシェアがわずか数%である一方、モバイル端末での利用率は20%前後を占めています。なぜこのような圧倒的なモバイルへの傾倒が起きたのでしょうか?

それは「shenma」の経営理念が大きく関わっているのです。UC Webの前CEOであるYU YONGFU氏は「(中国では)PCとモバイル・スマホはマージ(統合)している」と語り、モバイルの重要さを説いています。

YU氏はモバイル・スマホの影響により現在PCで強かった企業が苦戦していると述べており、例としては「プロセッサのIntel」「OSのMicrosoft」などを挙げています。また、BaiduはPCの検索エンジンに強いですが、モバイル領域においては「現状はモバイル検索を率いるリーダーはいない」とYU氏は述べています。同時に、モバイル検索は画面の広いPCが採用してきた広告モデルとは異なるビジネスモデルになるだろうと予測し、Shenma自身が「モバイル検索のリーダー」として積極模索していく意向を示しているのです。

Shenmaのビジネスモデル

Shenmaは検索エンジンだけでなくクロスプラットフォームのアプリとしても機能しており、独自のAppストアの構築にも力を入れています。まさに検索エンジンとAppストアを共に提供している総合的なプラットフォームと言えるでしょう。

モバイルSEOに対する示唆

また、中国のインターネットユーザーの多くはPCからではなく、スマートフォンを使って製品やサービスにアクセスしています。その数は驚くほど速く増加しており、今後2025年までのたった数年で2億人以上増加するという予測まで出ています。(GSMA:The Mobile Economy Chaina 2021

確かに、中国だけでなく普段の自分の検索やWebの閲覧を振り返ってみると圧倒的にスマホを握っている時間が長く、モバイルサイトを見ている方が多いですよね。こんなトレンドの中、未来のSEO戦略に向けてモバイルSEOの位置づけがますます重要になっていきます。

スマホからのインターネットアクセスが増加する傾向の中で、具体的にユーザー体験の向上のためにするべきことは3つ挙げられます。

  1. モバイルフレンドリー:サイトがモバイル端末を使用するユーザーにとって、使いやすい、見やすいなどユーザー体験を損ねないこと
  2. モバイルファーストインデックス:これまでの評価軸が転換し、モバイルサイトの評価がメインで評価されるようになること
  3. Accelerated Mobile Pages:ページをとにかく早く表示させる新しい手法のこと

これらは「Shenma」を活用する際にも非常に重要な指針となりますのでしっかりと頭に入れておきましょう。

まとめ

今回は、現在中国で注目の集まっている検索エンジン「Shenma」に関するご紹介でしたが、中国ではShenmaだけではなく、様々なアプリやITサービスが雨後の筍のように日々生まれています。

こうした中国のIT事情にキャッチアップして、日本から中国に向けたマーケティングを成功させることは一筋縄にはいきません。言語の違いをこえて、中国のITを巧みに活用する中国デジタルマーケティングにお困りの際はぜひ教えてください。インフォキュービック・ジャパンでは、中国人ネイティブコンサルタントを中心に、お客様の中国に向けたマーケティング成功に向けて伴走いたします!

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チョウテンキョウ

チョウ テンキョウ 

中国の大学を卒業後、早稲田大学大学院に進学し修了。デジタルマーケティングの世界で活躍したいと思い、株式会社インフォキュービック・ジャパンに入社。現在デジタルプロモーションチームのコンサルタントとして、Baiduや360のリスティング広告を中心に多くのアカウントを運用中。趣味は数学、物理と奈良旅行。